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次郎物語 第四部 岩波文庫

下村湖人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003122549
ISBN 10 : 4003122542
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時代はしだいに軍国主義の影が濃くなり、自由を重んずる朝倉先生は五・一五事件を批判したために辞職を勧告される。次郎たち五年生は朝倉先生の留任運動を計画し嘆願の血書を認めるのだが、この退職事件に関する態度が激越だったとして、次郎も退学を余儀なくされる。配属将校や思想警察が幅を利かせる思想統制の時代。(全五冊)


次郎物語 第四部

一  血書
二  父と子
三  決議
四  いろいろの眼
五  道江をめぐって
六  沈黙をやぶって
七  父兄会
八  水泳
九  二つの敵
一〇 掲示台
一一 最後の訪問
一二 最後の晩餐
一三 送りの日
一四 残された問題
一五 明暗交錯
「次郎物語 第四部」附記

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 大島ちかり

    貧しいながらも平和で優しい人たちもいた第三部から軍国主義になってきて、気の弱い人たちが正しい道を知りながら、権力に抗えなくなってきている。素晴らしい大人が減ってきたと感じるが、今の日本人や自分のように、関わりたくないことに蓋をするという弱さは間違ってるとは言えない。

  • ひでお

    第四部は物語が急展開を迎えます。物語は5.15事件後戦争へと突き進む日本を背景にしているし、この作品がかかれたのは戦後すぐです。第三部と第四部の執筆の間に終戦を迎えていたわけです。だからこそ作者が公然と軍を批判する文章を書けたのかもしれません。今なら高校生の主人公は純粋な正義感や恋の悩みや、この年頃ならば一度は経験する試練をを潜り抜けるわけで、これが読み手の体験を思い起こさせるのか、物語に一気に引き込まれてしまうのです。

  • しゅんどーん

    次郎物語が執筆された時期は、三部までが戦前で、この四部からは戦後に書かれたものらしい。時代背景を投影するように、三部までの人間的な温かい雰囲気から、一変して軍国主義への批判へと趣旨が変わっている。時代を超越する物語だと思っていたので、意外さと少し残念な気持ちがあるが、歴史的見地からすればこれはこれで面白い。

  • icelandblue

    味わい深い本だと思います。

  • おちょま

    本当に馬鹿馬鹿しい時代だったんだな。くだらない時代に真摯に生きようとする次郎に心打たれる

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