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緑の窓口 樹木トラブル解決します 講談社文庫

下村敦史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065190159
ISBN 10 : 4065190150
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan

Content Description

すべては樹木が語ってくれました。公務員×樹木医のコンビが挑む“木(気)”になる謎と恋の行方は…!?注目の乱歩賞作家、驚愕の新境地、植物×お仕事×ミステリー!

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やすらぎ

    都内の区役所に新設された緑の窓口。疲弊すると花の名所を巡り、植物と触れ合うことで気持ちを癒している主人公。寄り添う人は少なくても街の隙間に生きている樹木には、それぞれの個性があり、根の生え方や枝ぶりで樹木医は成長の証を感じ取る。…並ぶ木には命が宿り、たとえ片方が枯れそうになっても、土中で栄養を分け合っている。お互いの成長を見守る木と人との繋がりが、あの日の景色を愛しい思い出に染める。…常緑樹の柊は、満開の桜に負けないほどに元気よく緑葉を輝かせている。力強く見えるけれど、隣り合うユリノキの紅葉に憧れている。

  • タイ子

    「緑の窓口」JRの切符売り場ではありません。区役所の樹木のトラブルを請け負う窓口。担当になったのが職員の天野、花粉症のイケメン岩浪先輩。そして、ひょんなことから知り合いになった植物愛に一途な樹木医の柊紅葉。彼らが樹木に纏わる市民の様々な問題やトラブルを解決していくという連作短編。本格的なミステリーではないが、何かしらのちょっとした謎が樹木医の専門的知識とともに解き明かされていくところが面白い。普段何気に見ている街路樹や桜がこうやって生命を繋いでいるんだと思うだけで見方が変わってきそう。

  • のり

    下村さんの引出しの多さに感服。区役所に新設された「緑の窓口」。区民から寄せられた様々な問題を「天野優樹」をはじめとする数人で事にあたるが…専門知識の欠如に喘いでいる中、樹木医の「柊紅葉」と出合う。樹木に関する事は滔々と話せるが、普段は天然丸出し。植物学者の母とのわだかまりも抱えるが、天野と共に成長していく姿が微笑ましい。紅葉の師の樹木が語ってくれなければ、周りの人に語ってもらう 素敵な言葉だ。是非とも続編が読みたい。下村さん お願いします。

  • papako

    皆さんのレビューで、作者らしくないと書かれていましたが、作者らしい苦さやひっかけが散りばめられていた気がします。どこかで読んだことありそうな、専門バカでコミュ障の美人×真面目くんという設定。ありがちな展開なんですが、岩浪先輩の存在で、私は楽しく読めました。変化球で柊さんと岩浪先輩がひっつけばもっと楽しかったのに。続けたい意思は見えつつ、続かなそうですね。

  • うまる

    役所に新設された"みどり"ではなく"緑"の窓口が樹木に纏わるトラブルを解決するミステリ。 樹木の特性と人間ドラマが巧く絡んでいて面白かったです。正直、木の話で面白い話なんてできるのかと思っていたので、良くできた展開に感心しました。探偵役の専門家が颯爽と解決するのではなく、専門家と主人公の2人で人情味を含めた解決をするのがステキな所だと思います。専門職日常系ミステリにありがちな薀蓄の押しつけもなく、すんなり樹木ネタが入ってくるので、草木に興味ない者でも楽しく読めました。

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