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同姓同名

下村敦史

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344036789
ISBN 10 : 4344036786
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan

Content Description

登場人物全員、同姓同名。

大胆不敵、ノンストップミステリ。



これは、乱歩賞作家からの挑戦状。

【著者紹介】
下村敦史 : 1981年京都府生まれ。2014年『闇に香る嘘』で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。数々のミステリランキングで高評価を受ける。15年「死は朝、羽ばたく」が日本推理作家協会賞(短編部門)の、16年『生還者』が日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補になる。重厚な社会派ミステリからノンストップエンタメまで幅広い分野で著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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幼女惨殺事件の加害者と同姓同名の人達が作...

投稿日:2021/04/12 (月)

幼女惨殺事件の加害者と同姓同名の人達が作る被害者の会。人数が多過ぎて、主だった人以外は誰が誰だかこんがらがった。自分自身も宮崎勤と字は違うものの読みは一緒だった後輩をからかった経験があるので、言われた方の気持ちを今更ながら考えさせられた。

マスター さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    下村 敦史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、企画設定の勝利、面白く一気読みしました。大山正紀と言う、いそうであんまりいない氏名が絶妙です。 大山正紀(おおやま まさのり)で検索したら、本書関連と大山正紀(おおやま まさき)氏のフェイスブックがヒットしました。 https://ja-jp.facebook.com/masaki.ooyama.9

  • 青乃108号

    女児殺害犯と同姓同名というだけで、様々ないわれのない辛い思いをしてきた大勢の大山正紀。SNSの世界で、現実の世界で、彼らの背負ってきた十字架は想像を絶する物だった…もっともらしいテーマと大義名分を振りかざしてはいるものの、著者の狙いは大勢の同姓同名者を登場させ、読者を混乱させ手玉にとってほくそ笑む事にこそあったのではないか。その上、時系列にさえ細工をして、ここまでやっては卑怯ではないのか。SNSでの誹謗中傷の問題など大山正紀どうしで延々と討論させたりしていかにも社会問題を提議した作品に見せかけてはいるが。

  • ウッディ

    少女を惨殺した犯人大山正紀が捕まり、名前がネットで拡散し、犯人と同姓同名の「大山正紀」たちの生活が一変する。凶悪事件と起こした犯人と同姓同名の人たちの人生が歪められるという観点は新鮮でした。「同姓同名被害者の会」が結成され、多くの大山正紀が登場すると頭が混乱しましたが、その混乱を利用した叙述トリックも駆使し、意外な真犯人を描いた意欲作だったように思います。ネットの同調圧力の恐怖もさることながら、この本が話題になることで、リアルな世界にいると思われる大山正紀さんは、どんな感想を持つのかも気になりました。

  • 旅するランナー

    もしも世間を騒がせた犯罪者と同姓同名だったら、というシチュエーションスリラー小説。登場人物が全員大山正紀なので、ややこしいことこの上ない。でも、そこが面白さでもあります。SNS上で起こる一斉非難・偏見・差別などの社会問題について考えさせられる内容にもなっています。読み進めるのが、結構疲れます。

  • しんたろー

    前作『法の雨』の感想で「下村さん復活!」と書いた通り、本作も練られた社会派ミステリになっていた。幼女殺人犯と同姓同名で理不尽な迫害を被った者たちの物語は、その発想自体が「そう言えば、そうだろうなぁ」と思わされる。SNSの闇に関しては多くのサスペンスで取り上げられているが、著者らしい視点も入っていて改めて考えさせられた。同名を逆手に取った叙述トリックでもあるので映像化は難しいが、二転三転する真相は面白く、最後はイヤミス風味もあって、新味を意識した挑戦を感じた…「敦史ラブ」の読友さん達が、どう感じるか楽しみ♬

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