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サハラの薔薇 角川文庫

下村敦史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041089033
ISBN 10 : 4041089034
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan

Content Description

エジプトで発掘調査を行う考古学者の峰は念願の石棺を発掘するが、見つかったのは死後数ヵ月のミイラだった。失意の中、何者かの襲撃を受け、峰は危うく難を逃れる。だが今度は講義先のパリへ向かう飛行機が墜落。そこはなぜかサハラ砂漠だった。峰は生き残った者たちとオアシスを目指すが、同行者はみな秘密を抱えており、やがて殺し合う事態に…。生存か正義か。究極の選択の果てに訪れる結末とは。徹夜必至の王道冒険小説。

【著者紹介】
下村敦史 : 1981年京都府生まれ。99年に高校2年で自主退学し、同年、大学入学資格検定合格。2006年より江戸川乱歩賞に毎年応募し、14年に9回目の応募となる『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞。デビュー作ながら「週刊文春2014ミステリーベスト10」国内部門で2位、「このミステリーがすごい!2015年版」(宝島社)国内編で3位にランクインした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • のり

    考古学者の「峰」は石棺を発掘するが事態は暗転する。更にエジプトからフランスへ向かう飛行機がハイジャックされサハラ砂漠に墜落し、多数の犠牲者を出す。生き残った者は少ない食料と水で助けを求め砂漠を進むか・留まるかを選択。「峰」達6人は踏み出すが、それぞれ思惑が…無謀ともいえる行進。疑心暗鬼に陥り殺人まで…更に限られた水を巡っての対立やテロリストの追撃。想像を絶する苦行。生き残るのはまさに奇跡だ。

  • いたろう

    旅客機の墜落により、サハラ砂漠に放り出された考古学者の峰隆介は、数人の生存者と共にオアシスを目指す。限られた水と食料、数日に渡る過酷な砂漠行という冒険譚だけでも十分スリリングだが、墜落で死んだ者が峰に残した謎の言葉、行動を共にしながら信用できない同行者たちと、ミステリ要素も強く、更に、追いつ追われつの活劇もあり、一時も飽きさせない。そして、単なるエンタメに留まらず、世界規模の問題を絡めた、スケールの大きい国際的な社会派ミステリになっている。下村さんの小説にハズレはないが、特に海外を舞台にした作品は面白い。

  • 森オサム

    サハラ砂漠でサバイバルする冒険小説なのですが、社会的なテーマも隠されており、正直微妙な作品でした。主人公に、この冒険を引っ張るだけの魅力が足りないのも原因だったかな。発掘調査を続ける事の難しさ、謎のヒロインの正体とロマンスの行方、最後に明かされる真相とその意味。ゲリラとの戦闘を繰り返しながらこれだけ詰め込めば、ご都合主義で無ければストーリーは進まないよね。登場人物は皆立場の違いこそ有れ、自分の正義に忠実な良い人たちでした。なので読後感は悪く無いです、裏切りと報復、失意と絶望が薄めの冒険でした。

  • ぱなお

    エジプトでミイラを発掘してからホテルでは何者かに襲われ、ついには航路にはないはずのサハラ砂漠で飛行機が墜落した。これは何かの陰謀なのか?のミステリー。とりあえず、砂漠のど真ん中で飛行機が墜落して生き残ったら、オアシスを見たとか言う他人を信じて歩くか、燃える機体の煙で誰かが気づいてくれる可能性を信じてその場に留まるか…、自分ならどうするかなー?とか暫く考えてた。でも結局、怖いのは砂漠ではなく、そこに生きている生物や欲の強い人間だったりする。ほとんどは冒険小説だったけど、社会派なテーマが背景にありました。

  • ゆん

    フランスへ向かうはずの飛行機が何故か航路にない砂漠に墜落。 生き残った者の中には秘密を抱え込んでおり、やがて殺し合いに…。 命を狙われていた「永井」の秘密とは? 砂漠の過酷さがビンビンに伝わってきて読んでいて喉がカラカラになる。 次第に明らかになる壮大な問題と、一瞬たりとも油断出来ない緊張のサバイバルの連続、圧巻でした。

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