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上野千鶴子がもっと文学を社会学する

上野千鶴子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022518781
ISBN 10 : 4022518782
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

生き延びるための読み解き術。老いの「技法」、男のフェミニズム、日本が世界に誇る「春画」、母性賛美の罠…。女ひとり寿司は秘境か?

目次 : 1 家族はどこからどこへ/ 2 女はどう生きるのか/ 3 男はどう生きるのか/ 4 文学と社会学のあいだ/ 5 色と恋/ 6 老いと介護/ 7 思いを受け継ぐ

【著者紹介】
上野千鶴子 : 1948年、富山県生まれ。社会学者。東大名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。「女性学・フェミニズムとケア問題の研究と実践」で朝日賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 川越読書旅団

    上野先生が、梅棹 忠夫(うめさおただお)氏の論文から、フランスの画家、彫刻家であるニキ・ド・サン・ファルの作品「自伝」、はたまた春画や柳田国男の恋愛論を含む、江戸から令和にかけて出版された数々の作品を独自のフェミニズム視点で分・解析する評伝。氏らしさ満載の解析で目から鱗の読了感。

  • Mc6ρ助

    かつてパンケーキ爺サンの「その考えは当たらない」という言葉を聞いて日本語が劣化していくと薄ら寒かったが、上野千鶴子大姉が実は結婚していたという最近の騒動(大姉は相手にもしていないのかも知れないが)、「その考えは当たらない」と使って貰えればこの言葉も随分と復活するかも知れない、なんて無関係・無意味なしょうもないことを考えてしまう。(豊穣な文章を読むことが出来たひとときを味わい、とても素敵な本だったけど大姉のプライベートを覗き見しているような出歯亀になった気分が拭えないなにかイケナイ体験でありました。)

  • 原玉幸子

    上野は評が小気味良く、(決して叶わぬ無謀な思いですが)いつか対談してみたいと思うおばちゃんですが、過去の彼女の論評やあとがき他を集めた「徹頭徹尾上野千鶴子」の本書は、本紹介が全て彼女の思想思念(社会学者だからしょうがないか)なので、又、5『色と恋』などで重複引用もあると、どうしても食傷気味になってしまいました。文学云々より参考図書を記載した正真正銘の社会学の論説なので、本紹介本ではありません。私も社会学的アプローチで本を読んでいるかも、とちょっと気になりました。(ま、普通そうやろ。)(◎2023年・春)

  • amanon

    書評集。おおむね興味深く読めたが、タイトルに反して、文学作品の割合が少ないのが、ちと不満。介護職に携わる男性としては、やはり主に男性に関する文章を集めた三章と、老いと介護をテーマにした六章がとりわけ刺さったか。中でも息子として親の介護に携わることの意味について語った「『息子介護』に学ぶ」は、他人ではなく自分の肉親を介護する、それこそ自分が生まれた場所を洗うという立場に立たされたときのことをつい想像してしまった。また、「なぜ魔女のキキは〜」では、かつて『魔女の宅急便』を見て覚えたモヤモヤ感が少しクリアーに。

  • manabukimoto

    上野先生の「解説文学」集。文庫化の時の巻末の解説。書評と違い長く書けるし作品の価値はや背景も関連して書ける。そんな解説文学をまとめた一冊。 圧巻だったのが阿部健「どぶろくと女ー日本女性飲考」の章。阿部さんの考察「@古来、酒造りは女の仕事だった。A男女の共飲共食も普通だった。Bゆえに女性を酒造りから排除し、女性の飲酒を制約する社会は、女性の地位が低い」という簡明な三段論法を紹介しつつ、近代家族の成立(落合恵美子先生の引用が嬉しい)なども交え、女性の飲酒の社会学的考察を展開。興味深い! 大阪公立大学図書館蔵書

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