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上野さん、主婦の私の当事者研究につきあってください

上野千鶴子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794980267
ISBN 10 : 4794980264
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「命がけでキレた日から、夫の態度が変わりました」
家事、育児、夫との関係、ママ友社会――誰もが通り過ぎる日常の葛藤を、フェミニズムの視点で「当事者研究」してみたら、まったく違う風景が見えてきた! フェミニズムの第一人者と主婦のリアルが真正面からぶつかる、前代未聞の対話。

社会学者にして日本を代表するフェミニスト・上野千鶴子と、三人の子を育てる普通の主婦・森田さち。主婦が自らの人生を振り返り「なぜ私はいつも生きづらかったのか?」と問い、社会学者がそれに応答する。
幼少の頃から抱えてきた希死念慮、家庭のなかで感じた疎外感、学生時代の妊娠中絶、そのすえに得たパートナーによるモラハラ、ワンオペ育児の困難‥‥。主婦も、働く女性も男性も「自分の問題だ」と気づかずにはいられない。笑って、泣いて、そして勇気がわいてくる、新しいフェミニズム入門にして、誰もが自分の生を問い直す一冊。

“この本は、私の結婚生活を実際に変えてくれたフェミニズムを授けてくれた師である、上野さんに、私の当事者研究にお付き合いいただこうと考えて、実現したものです。フェミニズムの師である上野さんは、20年以上前に『当事者主権』(岩波新書)という本を障害当事者の中西正司さんと出されており、当事者研究のパイオニアでもあります。上野さんが切り拓いてくれていたから私の今がある。「死にたい」という言葉でしか表せなかった私の過去に、別の見方や言葉を与えてくれ、現実をも変えてくれた。(森田さち/まえがきより)”
“森田さんはこれを「主婦の私の当事者研究」と呼んでいます。そこにある意識は、「主婦」がすでに社会的マイノリティであること、後ろめたさ抜きには主婦である自分を肯定できないこと、でした。事実、彼女は、自分が「逃げるようにして」主婦になった、と、その選択を肯定的には語りません。当事者研究とは、しばしば社会的マイノリティのための研究でしたが、今や「主婦」であることは、マイノリティ研究の対象になったのか、と感慨を覚えました。(上野千鶴子/あとがきより)”

【目次】
はじめに 森田さち
1章 母の期待を勝手に背負って死にたくなる
2章 夜の仕事で「男のくだらなさ」を学び、生きなおすために子どもを望んだ
3章 エリート夫に命がけでキレた日から、人生が少しずつ前向きになった
4章 交通事故に遭って気づいた「ひとりで子育てしなくていい」
5章 今を生きる女の子たちへ 一緒に闘おう
おわりに 上野千鶴子

【著者紹介】
上野千鶴子 : 1948年生まれ。社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長

森田さち : 1985年生まれ。慶應義塾大学在学中に夜職経験。卒業後、一般職を経て結婚し専業主婦に。3人の子を出産し子育てに専念した20代を経てライターになり、現在はYouTube運営やイベント企画、若者の居場所づくりなどを行う。若い頃から希死念慮を抱いていたこと、家庭における女性の困難を身をもって痛感したことなどからフェミニズムや当事者研究に出逢い、勉強中。ペンネームの「森田さち」には、先人のフェミニストへの感謝と敬意が込められており「森崎和江の森、田中美津の田、信田さよ子のさ、上野千鶴子のち」で構成されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぴぽ

    上野千鶴子かっこいい。「なぜ私があなたの人生に関心を持たなきゃいけないんですか?」あとは老練の中の優しさ。優秀な社会学者であり、伝説のフェミニストである人が、1人の森田さんという女性の人生に伴走し、知識と歴史に裏付けされた問いを繰り返してくれる。安楽死問題や優生思想にも切り込む。上野千鶴子は死ぬまで生きる思想の人なのだなあ、そして社会学者としてのマクロと生を経た女性の二つの距離からいま1人の人生にフォーカスして語ってくれていると感慨を覚えた。開き直りの妙と感情は文節する前の論理だというのは覚えておきたい。

  • moriyumi0721

    めちゃくちゃ不快だった!「なぜ私が、あなたの人生に関心をもたなくちゃいけないんですか?」冒頭で上野さんが森田さちさんに問うのだけど、まさにその疑問をずっと抱えながら、もやもやイライラしながら途中まで読み進めたが、ギブアップ。85年のお生まれらしいけど、夜職の経験から「企業のおじさんはみんなセクハラするから総合職はむり」とか、どうやったらそうなるの?ろくでもない男性だけに囲まれて育ったの?さすがに男性に失礼では?という思い込みが強すぎる。高校時代に援交に走ったのも、夜職を始めたのも、学生時代に妊娠して(続)

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