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家康の遺策 関東郡代記録に止めず

上田秀人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344416321
ISBN 10 : 4344416325
Format
Books
Release Date
February/2011
Japan

Content Description

将軍家から格別の恩恵を賜っている伊奈家は、関東群代を世襲し権勢を誇っていた。その裏には神君が隠匿した莫大な遺産を譲るという役目が。だが、逼迫した財政を立て直すべく、幕府重鎮・田沼意次がその奪略をもくろむ。当主・半左衛門は武と智を尽くして応戦するが…。やがて迎えた対決の時、死してなお世を揺るがす家康の策略が明らかになる。

【著者紹介】
上田秀人 : 1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。97年、小説CLUB新人賞佳作。歯科医院を営みながら、時代小説を中心に活躍。単行本『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ジュール リブレ

    関東郡代 伊那家に残された家康の遺訓とは?をテーマに描いたお話でした。いつの時代も世知辛い。

  • 誰かのプリン

    家康から受け継いだ莫大な遺産を守る関東郡代 伊奈半左衛門。 その遺産を狙う幕府高官とは誰か。またその遺産を相続する資格のある物は誰か。 蘊蓄あり、すらすら読めて面白かったです。

  • onasu

    江戸中期、田沼意次を敵に廻し、刀も交えた攻防劇。息を尽かせぬ展開で、一気読みでした。  関東郡代伊奈家は、その役職を代々世襲していた。その裏には、神君家康公より秘密裏に託されたものがあった。幕府の財政逼迫の折、それを知った時の権力者 田沼意次は、陰に陽に画策するも、伊奈半左衛門が防戦していく。そして、そもそもの話しは、三河の時代にまで。  忍びも交えた戦いには、興が募りました。伊奈半左衛門の武張った中にも明晰な判断と、田沼意次の先見性と合理的な決断とが相まって、小気味よい展開になっていました。

  • いっぺい

    神君家康が残した莫大な遺産を巡って、伊奈半左衛門と田沼意次の争い。非常に現実的で最後の結末は哀愁が漂う。出来れば半左衛門と家臣団は最後まで一枚岩であって欲しかった。

  • もっくん

    時代小説としては非常に読み進めやすい。歴史で学んだ有名人物である田沼意次、服部半蔵なども登場し、記憶と照らし合いできるのも面白い。終盤の「本能寺の変に、家康が加担している」「信康の子孫が生きている」とのサプライズが独特でオリジナリティーを出しているが、少し唐突過ぎる展開だった気がする。が、全般的に内容・文調共に好感が持てたので、上田秀人作品は今後も読んでみたい。

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