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戦時下日本のドイツ人たち

上田浩二

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087202038
ISBN 10 : 4087202038
Format
Books
Release Date
August/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
荒井訓 ,  

Content Description

戦時下の日本に生きたドイツ人の暮らしぶりと、ドイツ人が見た日本の戦争についての証言集。ゾルゲの素顔やヒトラー・ユーゲントの来日で沸く軽井沢など、意外なエピソードを豊富に紹介。

【著者紹介】
上田浩二 : 1947年生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院修士課程修了。ベルリン、ウィーンに留学後、早稲田大学教授を経て、93年より筑波大学教授(異文化交流論)。また、ドイツ語通訳者・翻訳者の育成に尽力。この関連の著書、訳書など多数

荒井訓 : 1954年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院博士後期課程単位取得満期退学。東北大学助教授を経て、98年より早稲田大学助教授。東北大学在任中の93〜96年、国際交流基金専門調査員としてケルン日本文化会館に出張勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • James Hayashi

    当時3千名程のドイツ人が居たという。外交官、留学生、技術者(‘33年までノーベル賞受賞者の3分の1がドイツ人)など。異人の目から見た日本の証言集。衣食住の個人的体験からマイジンガーやゾルゲ事件なども語られ、当時の外交や政治にも触れられ緊張感を感じ取れる。

  • tsubomi

    2018.05.05.13-05.21:第二次世界大戦中に日本にいたドイツ国籍の人たちがどう生活していたかという記録集。ナチ党日本支部の他にヒトラー・ユーゲントの下部組織のような「日独ユーゲント」があったこと、トーマス・マンの義兄クラウス・プリングスハイムが日本に亡命したこと、ゲシュタポの大佐ヨーゼフ・マイジンガ―の日本赴任とリヒァルト・ゾルゲ事件の真相をはじめ、一般のドイツ人たちの生活の苦労や楽しみなど知らなかったことが多く勉強になりました。特に、ドイツ人同志の監視の目が厳しかったのが興味深い点。

  • Ted

    '03年8月刊。○日本に留まったドイツ人からの聞き書きという性質上、断片的な嫌いはあるが、当時を知らない戦後世代が陥りがちな誤った思い込みの修正に資する内容も多い。戦時下の日本を国内で観察できた唯一のヨーロッパ人という視点、また戦後60年を経過し年齢的にも聞き取りが可能な最後の機会を捉えたという点では貴重な証言集であろう。空襲が激しくなるにつれ白人に対する人々の目が険しくなり、撃墜されて落下傘降下した米兵かと疑われリンチに遭った例もあったようだ。背景が本書と重なる手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を思い出した。

  • たけふじ

    戦争の同盟国でありながら、国同士の関係は良好とはいえない。それでも、同盟国であるから移動の自由は比較的高い。そして現地にいる人と人同士は交流を持ち続けた。それでも45年5月にドイツが降伏してから、日本人からは裏切り者としてみなされた…というのは戦時下の苦しみを感じさせた。

  • かんがく

    手塚治虫の『アドルフに告ぐ』を読んで、戦時中の日本にいたドイツ人ってどんな感じなんだと気になり、読みました。筆者の入念な取材で、当時日本にいた外交官、商人、水兵、留学生、婦人、子供などの様々な人々の証言を記載して、日本の中にいながら外の視点から戦争を描いていてとても興味深い本でした。

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