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私の日本古代史 上 天皇とは何ものか -縄文から倭の五王まで 新潮選書

上田正昭

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106037207
ISBN 10 : 4106037203
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2012
Japan

Content Description

稲作のマツリから始まったヤマト朝廷、「鬼神道」を事とする卑弥呼の正体、古文献や金石文に現れた朝鮮半島との深い関わり、巨大墳墓を残した河内王朝の「国」意識、ヤマトタケル伝承と地方平定への道筋、葬られた王朝・北ツ海と出雲文化圏…縄文以前から国家としてのシステムが整う天武・持統朝まで、第一人者が展望する決定版通史。

目次 : 第1部(列島文化のあけぼの/ 信仰の始原/ マツリの展開)/ 第2部(倭人の軌跡/ 邪馬台国と女王卑弥呼/ 倭・大和・日本)/ 第3部(ヤマト王権の展開/ 七支刀と広開土王陵碑/ 倭の五王と)/ 第4部(王族将軍の派遣/ 出雲と北ツ海文化/ 葛城と吉備/ 筑紫と東国)

【著者紹介】
上田正昭 : 1927年、兵庫県生まれ。歴史学者。専門は古代史、神話学。京都大学文学部卒業。京都大学名誉教授、世界人権問題研究センター理事長、高麗美術館館長、島根県立古代出雲歴史博物館名誉館長。『日本神話』で毎日出版文化賞、『古代伝承史の研究』で江馬賞、福岡アジア文化賞、大阪文化賞、京都市文化功労者、京都府文化賞特別功労賞、南方熊楠賞をそれぞれ受賞。勲二等瑞宝章。修交勲章崇礼章(韓国)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • AICHAN

    図書館本。アスカもナラも韓国語だし、また日本書紀では南伽羅をアリシヒノカラと読ませている。「在りし日の…」というのは懐かしむ対象に言う言葉だろう。とすると当時の大和朝廷の権力者にとって南伽羅は懐かしい土地だったということになる。なぜか? 彼らが南伽羅出身だったからではないのか。といった理由から私は、天皇家は朝鮮半島の王族たちだったと思っている。そういう結論を期待してこの本を読んだのだが、大和朝廷が朝鮮半島と深い関わりを持っていたことは十分に認めているものの、天皇家のルーツには言及してくれなかった。残念。

  • 謙信公

    上田史学の集大成。著者の古代史研究の端緒である津田史学との出会い、天皇制とは何ものかという疑問から、古代世界が広がる。古代史とは「日本」の深層を探ること。稲作のマツリから始まったヤマト政権、「鬼道」に事へる卑弥呼の正体、古文献や金石文に記される朝鮮半島との深い関わり、巨大墳墓を残した河内王朝、ヤマトタケル伝承と地方平定、葬られた王朝・北ツ海と出雲文化圏、吉備、筑紫、東国への広がりなど、縄文時代から倭の五王までの著者の研究成果を通史の形で俯瞰しながら、それぞれの論点が深堀りされ、レベルは高い。続きは下巻へ。

  • yamahiko

    山の辺の道を歩くための予備知識をと思い読みました。論の進め方の安心感はさすが大御所。門外漢ですが楽しめました。

  • こぽぞう☆

    上田史学の集大成か。世に出回っている面白古代本を読むのと並行して読むべきだろう。著者がお年を召されているので、後学に託す意味もあるのか、未消化部分も多く載せられている。これまた、お年のせいか、所々日本語がおかしい。

  • 白義

    うーむ、絶対に面白いことばかり書いてあると確信できるのに、この分野の初心者過ぎて難しさばかり記憶に残る、というタイプの哀しい読書。学会の重鎮が自分の研究成果を通史の形で入門的に集大成してまとめたというはずの本だが、通史を描きながら著者の気になる論点をその都度深堀り学術書チックな探求を挟むせいで、読むこちら側がついてこれないんですよ。記紀神話の違いからどういう系統の神話が日本神話に混じったか、とか僅かな出土物から当時の勢力図を構想する、みたいな話は多いが、基本的には文献史学の人なのも初心者には向かない原因か

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