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上條淳士 線と生きる

上條淳士

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784768319529
ISBN 10 : 4768319521
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

画業40周年を迎えた漫画家・上條淳士の「線」にフォーカスした作品集です。無駄を排除したストイックな線で描き出される画面空間は、巧みな構図と、細密な描き込みと大胆な省略のコントラストによって独特の緊張感が生まれ、スタイリッシュな人物描写も相まって多くの人を魅了してきました。「線」が上条氏の表現の要であることはずっと変わりませんが、その線のありようには少なくない進化と深化があります。特に展示活動に力を入れ始めてからは、ペン入れを行わず鉛筆線でフィニッシュしたり、デジタルによる効果を与えたりと表現の幅が広がっています。本作品集は、ラフスケッチと下図、完成形(ペン入れありとなし)まで、プロセスごとの線の違いを対比するなど、「線」を味わい尽くす内容です。作家自身による、線を中心とした表現論・技法解説も貴重です。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    中学生の頃、夢中で読んだ「To-y」。あの頃のどこか無機質な線も好きだったけれど、現在の生き生きとした線の美しいこと!懐かしいキャラも、また違った印象です。…でもそこがいい!忙しくて展示には行けませんでしたが、上條淳士さんの明るいツイートを読みながら(先生楽しんでこれからも描いてください!)と念を送っちゃいましたよ。…巻末の企画が流れ、作画したものの権利がうやむやにされているキャラクターを守るために公開したという美しい鉛筆画に胸が痛みました。日本はクリエイターへの敬意が足りなすぎます…。

  • ぐうぐう

    江口寿史は漫画よりもイラストの仕事が多くなってから俄然、絵が上手くなった印象を受ける。それは当然だろう。ストーリーではなく、絵だけで表現しないといけないのだから。同じことが上條淳士にも言えるのかもしれない。近年は個展を中心に作品を発表している上條の最近の絵は、間違いなく漫画の絵とは迫力、繊細さ、あるいはオーラのようなものが高まっている。鉛筆画でフィニッシュした画をデジタルで仕上げる手法は、鉛筆が持つ勢いと柔らかさ、しなやかさ、(つづく)

  • Xi

    大好きな漫画家の一人。To-Yは今でも大切な作品。ニヤもトーイもヒデローもヨージも、ハイネもももちゃんもみんな好き。大人になってから手に取ったSEXは夏帆、ナツ、ユキの関係性に心鷲掴みにされた。キャラもいいけれど、漫画の中に漂ってる街の空気感もいい。画業40周年でイラスト集が出てて、これもその一つ。線と生きる。確かに上條淳士のシャープな線は誰にも真似できない。描きすぎず、描かなさすぎず、ちょうどいい感じ。でも、その線も取捨選択の上で成り立ってたり、何気に描いたものだったり。インタビューもよかった。

  • たくさん

    すらりとした姿かたち。目が大きく顔が小さい。少女漫画的なのかな?。トレース紙のようなものと仕上がったものの対比で、どう描いてベースがどうなっていてどういう風に仕上げるかが間をイメージすることでいろいろ湧いてくる。色彩のグラデーションなんかも美しい。アニメの設定資料のような感じというのもよくわかる。私も情報が少ない好きなアニメで設定の書いてある本読んだとき不思議な気持ちだったな。

  • キュー

    申し訳ないけど上條淳士さんの最近の動向遠あまり追いかけて無かったので展示会メインな活動をしてるって知らなかった。漫画作品を最近見ないな〜なんで思ってた。改めてこういうまとまった作品集を見るとこんなに絵が上手い人だったんだって再認識した。下図と完成画と比べて見るとほぼ下図で完成しちゃってるのがすごいですね。でも完成画の方が線がはみ出してる部分があったりしてペン入れする漫画だったらそうはしないんじゃないかなって部分とかに興味が湧いたかも。未発表プロジェクトのキャラ絵は凄すぎてこれが頓挫したとか残念過ぎる。

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