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アメリカ黒人の歴史 増補版 奴隷貿易からオバマ大統領、blm運動まで 中公新書

上杉忍

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028242
ISBN 10 : 4121028244
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
上杉忍 ,  

Content Description

黒人たちはアメリカ社会の底辺にいるとされてきた。だが、二〇世紀の後半、徐々に社会的上昇をとげ、中産階級の仲間入りをする者も現れた。政財界に進出した例も多く、文化や芸能、スポーツなどの分野でも活躍は目覚ましい。本書は、アメリカ独立以前から南北戦争、公民権運動を経て現代まで、差別にさらされながらも、境遇改善への努力を積み重ねてきた彼らの歩みを辿るものである。また、今なお残された諸問題も指摘する。

【著者紹介】
上杉忍 : 1945年(昭和20年)、中国・大連に生まれる。東京都立大学人文学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得修了。博士(社会学)。静岡大学教授、横浜市立大学教授、北海学園大学教授などを歴任。横浜市立大学名誉教授。専門はアメリカ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    アメリカ独立以前から南北戦争、公民権運動を経て現代まで、差別にさらされながらも、境遇改善への努力を積み重ねてきたアメリカ黒人の歴史を辿る1冊。アメリカ大陸の奴隷需要と西アフリカの奴隷捕獲戦争、南部「綿花革命」の推進力と日常的犯行と反乱、南北戦争の勃発、人種隔離と参政権の剥奪、世界大戦期の様々な差別、冷戦期の公民権運動、レーガン保守革命、BLM運動が成立していった過程に至るまで、奴隷解放されたから問題が解決したわけでもなく、長い差別と運動の末に少しずつ前進してはいても問題の根深さを改めて痛感させられました。

  • ジュンジュン

    同名の岩波新書(本田創造著)にインスパイアされた正統後継本(あとがきより)。前著を引き継ぐように公民権運動以後が充実している。時たまニュースで見る警官による黒人への暴行。その裏には「産獄複合体」と呼ばれる利益集団の存在が。監獄建設には企業が、失業者には看守という雇用が、犯罪報道にはメディアが、そして政治家には関連企業から献金が、「企業、政治家、メディア、看守組合」集団は相互に潤い続ける。読んでいて切なくなった。キング牧師が語った”夢”が実現する日は本当に来るのだろうか?

  • 預かりマウス

    黒人に寄り添う立場から書かれている。建国期のアメリカを奴隷制共和国とし、現代に至るまでその特性を引きずっているという史観は面白いと思った。19世紀の歴史の内容は散漫で、南北戦争に至る経緯がわかりにくかったが、著者の語るとおり公民権法制定以後に力を入れた内容であるため仕方ないか。現代に近づくにつれて迫力が増してくる。インナーシティの荒廃や麻薬汚染とも相俟って、現代アメリカの巨大な暗部となっている産獄複合体の実態がよくわかる。奴隷制や政治的な差別はなくなっても、経済的に構造化された差別の実態が凄まじい。

  • J.T.

    私が知らないだけで、精神科医が読み解くアメリカの白人史のような本って出版されているのだろうか。そんな本を望むのは、彼らに反省を促したいからに決まっているのだけど..。自分は若い頃に勉強した米国の公民権運動をもう一度しっかりと、年表などを作りながらライフワークとして取り組んで行こうと思っていて、教科書的な一冊になる本でした。

  • Tomozuki Kibe

    「アメリカのカナリア」…立場が弱く、社会の変動のしわ寄せを受けやすいために彼らの不満がアメリカの闇を表す。 戦時中、黒人将兵の士気向上のために平等の動き。 冷戦期には平等が看板の共産主義陣営に対するために平等を進める。 テレビの浸透により黒人層に白人の暮しが羨望の的に。 公民権運動は黒人にチャンスを与えることになるが、 近年は中間層と貧困層に分離する。BLM運動も通じて過激化

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