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電力と政治 下 日本の原子力政策全史

上川龍之進

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326351732
ISBN 10 : 432635173X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

民主党政権は電力システム改革を進めたにもかかわらず、なぜまやかしの「脱原発」政策しか決められなかったのか?安倍政権では電力主由化の改革は急速に進んだのに、なぜ脱原発は後退したのか?とは言え、なぜ自民党は原発再稼働を思うように進められないのか?原発政策が「変われない」理由に、政治学で鋭く切り込む!

目次 : 第7章 野田内閣における原発ゼロへの挑戦と挫折(野田内閣の発足/ 東電へのデュー・ディリジェンスと原子力損害賠償支援機構の発足 ほか)/ 第8章 安倍内閣と原子力規制委員会―原発回帰の限界(「原発ゼロ」の見直し/ 原子力規制委員会の設置 ほか)/ 第9章 原発再稼働と電力自由化の矛盾(老朽原発の廃炉と原発再稼働/ 原発再稼働の進展と司法の覚醒 ほか)/ 第10章 終わらない東電問題と核燃料サイクル問題(もんじゅ廃炉と核燃料サイクル事業の継続/ 原発再稼働と地方自治体 ほか)/ 終章 時間のなかの電力・エネルギー政策(経路依存/ タイミングと配列 ほか)

【著者紹介】
上川龍之進 : 1976年生まれ。京都大学法学部を卒業。京都大学大学院法学研究科博士後期課程を修了、博士(法学)を取得。日本学術振興会特別研究員、愛媛大学法文学部助手、講師を経て、大阪大学大学院法学研究科准教授。専門は政治過程論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 山口透析鉄

    上巻に続けて下巻も読了。東日本大震災以降は私もSNS等も通して見聞してきた事実が多く、本文を読みつつ再確認しました。アベの嘘、もっと詳細に述べても良かったとも思いますが、そこは一定、公平な筆致にされたのでしょう。 最終章の分析がまとめとしても分かりやすかったのですが、ある意味、日本の現状がかなり絶望的、と再確認する部分が強かったです。 一事が万事というか、東電や官僚機構の組織が日本の「フツー」に近く、その程度だから全体が傾いたのでしょうから。 上川氏にはこの先まで調べた新著を書いて欲しいです。

  • 青雲空

    一度始めたことを抜本的に変更するにはコストがかかり、ついつい現状の追認、連続に陥りやすい。それを政治学で「経路依存」というらしい。 高速増殖炉が技術的に絶望的になっているのに、経路依存の罠にはまっている原子力ムラは、引き返せないレミング状態。それには地元の取引業者、原発関連企業の労働者も含まれる。 自然エネルギーの利用技術が発展し、最終処分地が決まらず、中間貯蔵施設すら十分確保できていないことが見えているのに、ひたすら決断を先送りする日本政府と原子力ムラ。 もうこの国は滅ぶしかないのか。

  • takao

    表面的。

  • K.C.

    学術論文ではないが、政治学的分析を行った最終章以外は非常に読みやすい。日本の原発通史という内容。政官財に自治体、住民、労働組合が複雑に絡み合い、作為と不作為を使い分けながら、今の構図につながっていることが理解できる。ネタバレになってしまうが、3.11時点で民主党政権であったことが、現在の原発政策に大きな影響を与えているというのは、振り返って見て納得する。パリ協定締約国として、地球温暖化の潮流に向けて、政治が今後どのように動くのか、一有権者として見守りたい。

  • Ra

    下巻は野田内閣の挫折から。野田内閣では東電を実質的に国有化。原発ゼロという政策転換は、電事連や関係省庁、青森県・六ヶ所村(核燃料サイクル中止に対する拒否権。中止すれば使用済み核燃料が行き場を無くし、英仏から返還される廃棄物の搬入もできず国際問題となる)、アメリカなどの利害関係者から強力な抵抗を受け、革新的エネルギー・環境戦略が矛盾だらけの産物になるという挫折。他方、電力システム改革は電力会社を懲らしめたい世論や、東電の政治的影響力低下、民主党政権下の一部政治家への権力集中により急速に進む。(…)

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