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ISBN 10 : 4276225728
Content Description
スペイン音楽、なかでもイサーク・アルベニス(1860−1909)を中心に演奏活動や執筆を続けている上原由記音による集大成の書。
第1部は「生涯編」。アルベニス研究は、1990年代にその第一人者J.トーレスの本格的な調査により、公文書による客観的なデータが明らかになる。今回、著者はこの研究を基本とし、さらにアルベニスが旅行中に携え青少年期を描写した「アルバム」も再確認しつつ、また彼の日記や往復書簡もふんだんに用いてその生涯の全貌を詳述。彼がパリとバルセロナの音楽界において橋渡しの担い手であったことや、中央ヨーロッパと近代スペインの音楽の関係なども詳述する。
第2部の「作品編」では、日本で初めてアルベニスの作品全体をカバー。なかでもピアノ作品は、後半期の重要な作品を中心に、ピアニストである著者ならではの民族的な作品の特徴とその表現方法も含めた解説を行う。監修は、著者の恩師である石田一志氏。
【著者紹介】
上原由記音 : ピアニスト、日本スペインピアノ音楽学会会長、琉球大学名誉教授。J・フェヴリエ氏、A・デ・ラローチャ女史に師事。スペイン政府文科省助成『粋と情熱スペイン・ピアノ作品への招待』(濱田滋郎監修)を刊行、同助成CD『アルベニス作品集1〜4』をリリース、全て『レコード芸術』誌特選。共和国政府招聘でのキューバ及びヨーロッパでリサイタル、レッスン、講座を行う。ハエン賞国際ピアノコンクール審査員。パリエコールノルマル音楽院審査員奨励賞を得て演奏家ライセンス修了。『イベリア』全曲リサイタル開催。日本スペインピアノ音楽学会は設立者でもある
石田一志 : 1946年東京生まれ。現在、一般社団法人ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会長、一般財団法人東方学会学術委員。主要著訳書『シェーンベルクの旅路』(春秋社、芸術選奨文部大臣賞、ミュージック・ペンクラブ賞)、『モダニズム変奏曲〜東アジアの近現代音楽史』(朔北社、ミュージック・ペンクラブ賞)など。元くらしき作陽大学音楽学部長、理事、教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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