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一投に賭ける溝口和洋、最後の無頼派アスリート(仮)

上原善広

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041027431
ISBN 10 : 4041027438
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「全身やり投げ男」。一九八九年、当時の世界記録からたった六cm足らずの八七m六〇を投げ、WGP(ワールド・グランプリ)シリーズを日本人で初めて転戦した不世出のアスリート・溝口和洋。無頼な伝説にも事欠かず、スターであった。しかし、人気も体力も絶頂期にあった八九年の翌年からはほとんど試合に出なくなり、伝説だけが残った…。大宅賞受賞作家が一八年間をかけて聞き取りを続けたライフワーク作品。その関係から紡がれる異例の一人称文体。泥臭い一人の漢の生き様から、スポーツ界が、社会が、昭和と平成の歴史が彩られていく。

目次 : 第1章 発端/ 第2章 確立/ 第3章 挫折/ 第4章 復活/ 第5章 参戦/ 第6章 引退

【著者紹介】
上原善広 : 1973年大阪府生まれ。ノンフィクション作家。大阪体育大学卒業後、ノンフィクションの取材・執筆を始める。日本各地の被差別部落を訪ねた『日本の路地を旅する』で、2010年、第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2012年、「孤独なポピュリストの原点」(特集『「最も危険な政治家」橋下徹研究』、新潮45)で、第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 鉄之助

    東京五輪が延期、コロナ禍で開催が危ぶまれている今だからこそ、この本を読めてホントに良かった。やり投げの溝口和洋は、平成が始まった年に、世界記録突破まであと6センチと迫った日本人として唯一の選手だった。が、その翌年、突如、競技人生を閉じる。その後、パチプロに。その謎を探って著者が18年をかけ、この1冊にまとめた。体格に劣る日本人が、世界に挑戦するとはどういうことか? 選手がなぜ、マスコミ嫌いになるのか? が明かされ、超面白かった。室伏広治が世界に挑戦できたのも彼の功績だったことも、初めて知った。感動。

  • おかむら

    陸上競技の投擲種目、やり投げ。ハンマー投げは室伏がいるので多少は見たことあるけど、やり投げはなー…、と思ってたけど、このノンフめちゃめちゃ面白い! 一気読み! 溝口選手、もうなんか、スポーツマンというよりも勝負師や職人のよう。極め方がすごすぎてなんか向こう側に行ってる!オカシイ。そしてカッコよかった! ノンフなのに一人称形式ってのも効いてる。いいもん読んだ。「どうしようもない記者には鉄拳制裁あるのみ」だって! カッコいい!

  • さく

    本当にやり投げに命を賭けてる。練習が過酷すぎる。毎日限界に挑んでいる。やり投げで良い記録が出せたら体なんてどうなってもいい。誰になんて言われても気にならない。味方なんていらない。そんな感じ。本を読むとたいていその本に出てきたことをやってみたくなるけど、これは全くならなかった。なんかもう、一線を超えている。やり投げを引退した後パチプロになったというのも面白い。

  • 幻の世界記録を出し、WGPシリーズでは2位に入った伝説のやり投げ選手溝口和洋。やり投げの常識を覆し、やり投げに全てをかけた男。他人からどう言われようが、全く気にしない。肉体を超えた火事場の馬鹿力を毎日出す練習をする。死ぬ気でやれば人間なんでもやれるものだ。12時間以上に及ぶウェイトトレーニング、肘を痛めれば敢えていじめ抜き、痛みを感じなくなるまで投げ続ける。「試合では自分の感覚と可能性を信じるだけ。信じられないのなら練習をしてないということ」溝口から語られる言葉には重みがある。豪快で男が惚れる男だった。

  • チェアー

    槍投げに人生の一時期を賭けたアスリートの物語。主人公については私はまったく知らなかった。業界では変人と嫌われていたようだが、この本を読んでみると当人は自分の限界に挑むことを最優先させていただけだと分かる。最近、なんか受けのいい競技者が多いように思うが、少し物足りない。江夏みたいな、ワシが考えてること、あんた分かりまんのか、というアスリートがもっといていい。この主人公のように限界を超えた人にはそれが許されるんじゃないのかなあ。

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