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ISBN 10 : 4838610173
Content Description
著者の半生を賭けた紫式部研究の全貌なる。2024年、満を持して主要学説を網羅的に検証した「諸説総覧」を収録。『源氏物語』出家作法の思想史、宇治十帖の暦象想像力などを文理融合の分析方法で検証した一書。
目次 : 第1部 諸説総覧 紫式部伝/ 第2部 紫式部伝 論攷編1(ある紫式部伝―本名・藤原香子説再評価のために/ 宇治十帖と作者・紫式部―「出家作法」揺籃期の精神史/ 紫式部の生涯―『紫式部日記』『紫式部集』との関わりにおいて/ 「藤式部」亡き桃花の宴―西本願寺本兼盛集附載逸名歌集注解攷/ 『紫式部日記絵詞』人物注記の方法―日記承継者は幼少女性親族か/ 『源氏物語』の作者・紫式部の楽才)/ 第3部 『源氏物語』と暦象想像力 論攷編2(「入る日を返す撥こそありけれ」―徳川本『源氏物語絵巻』「橋姫」巻瞥見/ 中世源氏学の「准用」を疑う/ 「ついたちごろのゆふづくよ」の詩学―桃園文庫本「浮舟」巻別註と木下宗連書入本)/ 附篇(紫式部と清少納言、道綱母の家/ 『源氏物語』ふたつの閏月/ 望月の歌と紫式部/ 黒川本『紫日記」の本校訂史/ 定家本「若紫」出現と誤伝の弊害/ 結核文学の系譜―堀辰雄『伊勢物語など』と池田亀鑑、そして紫の上/ 『夢の通ひ路物語』散逸部断簡の出現)
【著者紹介】
上原作和 : 長野県佐久市生まれ。大東文化大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学―名古屋大学)。現在、桃源文庫理事。明治大学法学部兼任講師。主な研究テーマ:文献史学、日本琴學史、物語文学。創設40周年記念中古文学会賞、第2回全国大学国語国文学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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