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沸騰大陸

三浦英之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087817607
ISBN 10 : 4087817601
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「生け贄」として埋められる子ども。
78歳の老人に嫁がされた9歳の少女。
銃撃を逃れて毒ナタを振るう少年。
新聞社の特派員としてアフリカの最深部に迫った著者の手元には、生々しさゆえにお蔵入りとなった膨大な取材メモが残された。驚くべき事実の数々から厳選した34編を収録。
ノンフィクション賞を次々と受賞した気鋭のルポライターが、閉塞感に包まれた現代日本に問う、むき出しの「生」と「死」の物語。心を揺さぶるルポ・エッセイの新境地!

目次

はじめに 沸騰大陸を旅する前に

第一章 若者たちのリアル
傍観者になった日――エジプト
タマネギと換気扇――エジプト
リードダンスの夜――スワジランド
元少年兵たちのクリスマス――中央アフリカ
九歳の花嫁――ケニア
牛跳びの少年――エチオピア
自爆ベルトの少女――ナイジェリア
生け贄――ウガンダ
美しき人々――ナミビア
電気のない村――レソト

第二章 ウソと真実
ノーベル賞なんていらない――コンゴ
隣人を殺した理由――ルワンダ
ガリッサ大学襲撃事件――ケニア
宝島――ケニア・ウガンダ
マンデラの「誤算」――南アフリカ
結合性双生児――ウガンダ
白人だけの町――南アフリカ
エボラ――リベリア
「ヒーロー」が駆け抜けた風景――南アフリカ

第三章 神々の大地
悲しみの森――マダガスカル
養殖ライオンの夢――南アフリカ
呼吸する大地――南アフリカ・ケニア
「アフリカの天井」で起きていること――エチオピア
強制移住の「楽園」――セーシェル・モーリシャス
魅惑のインジェラ――エチオピア
モスクを造る――マリ
裸足の歌姫――カーボベルデ
アフリカ最後の「植民地」――西サハラ

第四章 日本とアフリカ
日本人ジャーナリストが殺害された日――ヨルダン
ウガンダの父――ウガンダ
自衛隊は撃てるのか――南スーダン
世界で一番美しい星空――ナミビア
戦場に残った日本人――南スーダン
星の王子さまを訪ねて――モロッコ

三浦英之(みうら・ひでゆき)
1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞、『帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年』で2021年LINEジャーナリズム賞、『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』で第22回新潮ドキュメント賞・第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞。




【著者紹介】
三浦英之 : 1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第一三回開高健ノンフィクション賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第一八回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第二五回小学館ノンフィクション大賞、『帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年』で2021年LINEジャーナリズム賞、『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』で第22回新潮ドキュメント賞・第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    「9歳の花嫁」のケニアをはじめ、イスラム過激派ボコ・ハラムの犠牲となった「自爆ベルトの少女」のナイジェリア、星座の位置がわからなくなるほど星が多く輝く「世界で一番美しい星空」のナミビアなど、アフリカの現実と魅力を描いた34編。アフリカの大自然への畏怖、そして「一度仕事に出たら、もう二度と帰れないかもしれない」紛争地帯を取材してきた元特派員によるエッセイだ。表紙カバーの写真は、全身に赤土と牛脂を混ぜ合わせた「オカ」を塗ったナミビアの辺境で暮らすヒンバ族。→

  • たまきら

    「太陽の子 」著者がアフリカ駐在中に出会った様々な「アフリカ」が国別に紹介されています。美しさに著者とともに息を呑み、無邪気なまでの残酷さに胸を痛め、娯楽として消費される野生動物の命を思って憤慨し…あっという間に読み終わってしまいました。彼の見たもの、感じたもの。それがすんなり私の中に吸収されるのは、私と彼の思考が近いからかもしれません。「何ができるか」なんておこがましいけれど、アフリカを知ること。「そんな名前の国があるんだ」なんて言う権力者を恥ずかしいと思うことから始めていきたいです。

  • DEE

    著者がアフリカに駐在していたときのエッセイ。アフリカは地理的にも心情的にも遠い。だからかもしれないが、知らないことも多いというか、知らないことだらけ。良い悪い極端なこと、あるいはニュース的なものしか伝わってこないけど、アフリカにも日常があって、生活してる人がいて、苦しんでる人もたくさんいる。利用するだけしておいて後はほったらかしというのは、さすがにどうなのかと思う。

  • 遊々亭おさる

    憎悪を産み育てる格差社会、多数派による少数派に対する迫害、経済戦争に自然破壊、世界中で起きている問題がより先鋭化して表出しているように見えるアフリカ。この世の矛盾と怒りと哀しみを凝縮したような現実を日本は他山の石とするか、それとも同じ道を辿っていくのか。大手新聞社のアフリカ特派員を長く勤めた著者によるルポルタージュのようなエッセイのような母なる大地の今を知るためのスケッチブックのような一冊。暗い話が多いなかで賛辞に隠された欧米人や日本人の差別意識を見抜きながらも銭に変えて笑い飛ばすアフリカのしたたかさも。

  • フクミミ

    「人の心を蝕んで行くのは、貧しさではなく、むしろ格差」という言葉が刺さった。これはアフリカのみならずどこの社会でも言える事だと思う。興味深いルポが多かった。残念なのは写真が表紙以外はモノクロだったこと。どの写真もカラーで見たかった。

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