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帰れない村 福島県浪江町「dash村」の10年 集英社文庫

三浦英之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087443448
ISBN 10 : 4087443442
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2021年 LINEジャーナリズム賞受賞!
東日本大震災から10年以上経った今でも、住人が1人も帰れない「村」がある。東京電力福島第一原発から20〜30キロ離れた「旧津島村」。
かつて人気番組でアイドルグループ「TOKIO」が農業体験をした「DASH村」があった地域だ。
数々のノンフィクション賞を受賞した気鋭のライターが、原発事故で引き裂かれた人々の苦悩を描く。反響を呼んだ『南三陸日記』に連なる記念碑的ルポルタージュ。




【著者紹介】
三浦英之 : 1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者・ルポライター。2015年『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で開高健ノンフィクション賞、18年『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁との共著)で石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、同年『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で小学館ノンフィクション大賞、19年『南三陸日記』で平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、21年『白い土地 ルポ福島「帰還困難区域」とその周辺』でジャーナリズムY賞、同年「帰れない村」でLINEジャーナリズム賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • rico

    あのDASH村の今。住民たちの言葉。モノクロの写真。12年の歳月を経てもなお帰れないあの地域では、生い茂る草木が人の営みの痕跡を飲み込もうとしている。降り注いだ放射性物質の影響が「安全」なレベルに至るまで、どれだけ時間がかかるのだろう。原発とは何のかかわりもなく、日々を生き穏やかなくらしを築きあげてきた人々が、どうしてふるさとを奪われなければならないのか。原発の恩恵を受けてきて、今また再稼働に突き進む国や電力会社を許してしまっているのは誰?投げた石が自分自身に戻ってくる。せめて、逃げずに受け止めたい。

  • けんとまん1007

    サブタイトルにある「DASH村」を忘れてはいけない。先に読んだ「祝祭の陰で 2020―2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く」とも響きあう。ここだけではない。豪雨災害や台風災害などの後の状況を伝えるのは、ほんの一瞬であり、それが今のメデイアの姿勢。100年は帰れない・・・この言葉を、どう受けとるのか?それを押し進め、知らんぷりをしている人たちは、自分や自分の家族には関係ないから・・。しかし、この国の今の在り様は、長い目で黒い意図の結果だと思うが、知らないままではいたくない。

  • 竹園和明

    震災後の人々を追い続ける記者三浦英之によるルポ。福島県浪江町津島地区は今なお車で通過する事だけが許されるのみ。その津島を追われた人達のリアルな声が、写真とともに迫り来る。本作はあの『DASH村』そのものの10年ではなく、DASH村があった津島の10年を、津島を追われた人達の声と写真で追った作品だ。とにかく胸が締め付けられる。あの原発事故は、住んでいた人達だけでなく戦後入植し津島を開拓した先人達の苦労をも奪ったのだ。色んな人の色んな声が在る。一話一話心して読むべし。全国のどこででも起こりうる惨劇だからだ。

  • たまきら

    読み友さんの感想を読んで。余震が続き原発のニュースに衝撃を受けたあの日に、友人たちと「あれ?そういえばDASH村って福島じゃない?」と話し合ったのを覚えています。浪江町だったとまでは知りませんでしたが…。大好きな番組でした。ニホンミツバチも良く登場し、開墾したり様々なものを手作りする姿に憧れ、実際にお茶は真似して作ってみました(絶品でした!)。この本はカラーで見たかったなあ…と思いつつ、国策に翻弄された人々の辛さに心を寄せました。

  • 彼岸花

    東日本大震災による福島原発事故で失われた津島村。著者が三年半通い続けたルポルタージュだ。美しい村に放射能が降り注ぎ11年が経過。バリケードで今も閉ざされたその先に、かつての暮らしがあった。豊かな自然に囲まれ幸せだった過去と、現実の写真が交互に無言で訴えかけてくる。故郷を追われた村民の慟哭が鳴り響くようだ。核の暴走は、誰にも止められず、何があろうと誰も責任を取らない。百年後にまた開拓し直せということか。行政の許し難き背信行為だ。毎日のように起こる地震と、国内各地に有する原発に怯えながら過ごす日々である。

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