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太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密 集英社文庫

三浦英之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087447941
ISBN 10 : 4087447944
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第22回新潮ドキュメント賞
第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞
W受賞!

1970〜80年代、資源を求めた日本がアフリカ大陸に残したものは、
巨大な開発計画の失敗とさび付いた採掘工場群。
そして、コンゴ人女性との間に生まれた子どもたちだった──。
経済成長期の闇に迫る、衝撃のルポルタージュ。
文庫化にあたり、“その後”を描いた「文庫版あとがき まつろわぬ人」を加筆、さらに角幡唯介氏による解説を収録した完全版。

【目次】
序章 不可解なルポルタージュ
第一章 真実への距離
第二章 ジャパニーズ・ネームの秘密
第三章 日本人が遺したもの
第四章 BBCの「誤報」
第五章 修道院の光
第六章 空と銃声
第七章 祖国への旅
第八章 富と紛争
第九章 未来への賭け
第一〇章 医師たちの証言
第一一章 闇の奥へ
第一二章 伴走者への手紙
第一三章 正しく生きるということ
あとがき 悲しき宿命の残影
文庫版あとがき まつろわぬ人
解説 角幡唯介

【著者プロフィール】
三浦英之(みうら・ひでゆき)
一九七四年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第一三回開高健ノンフィクション賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第一八回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第二五回小学館ノンフィクション大賞、『南三陸日記』で第二五回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、『帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年』で2021LINEジャーナリズム賞、『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』で第二二回新潮ドキュメント賞と第一〇回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞。その他、第八回城山三郎賞候補作に『白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺』、第五三回大宅壮一ノンフィクション賞候補作に『災害特派員』がある。現在、岩手県盛岡市在住。

【著者紹介】
三浦英之 : 1974年、神奈川県生まれ。朝日新聞記者、ルポライター。『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞、『南三陸日記』で第25回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』で第10回山本美香記念国際ジャーナリスト賞と第22回新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆうすけ

    すごい本を読んでしまったというのが正直な感想。著者の本は初読みですが一体何者なのか。色々と驚愕するのだけど、わずか数年のアフリカ特派員の期間に本書を書き上げたその取材力がちょっと尋常じゃないと思う。文庫版の解説で朝日新聞の後輩である角幡唯介が当時のエピソードを書いていて納得。こういう常人離れしたジャーナリストを擁している朝日新聞、なかなか組織としては難しいのだろうけど、もっと記者を大切にしてほしいですね。人間の素晴らしい所も、醜い所もアフリカの大地に降り注ぐ太陽の光のように照らし出す紛れもない傑作でした。

  • ふっすん

    自分の出世も捨てて問題に向き合い、企業まで動かしたことのある著者の説得力ある下記言葉が刺さった。 「小説は人の人生を変える、ノンフィクションは社会を変える力がある」。 当時、器量の良くない女性はこのような目に合わなかったのかと思うと、当時は金回りがよくなかったが不幸な目には合わなかったと言えるし、何をもって平等と捉えるかは難しい。

  • bibi

    ずっと読みたかった作品。いろんな人が見たくない現実から目をそらし、過去に葬り去ろうとし、言い訳ばかりを述べる。そんななかでも正しさを信じ報道を続けてくれた三浦さんに感謝と敬意を。 印象的な一部分だけ抜粋。 「アフリカで一体なにができるだろう?」あるシスターがこう言った。「アフリカはフランス語が難しいし何もかもがうまくいく場所ではないかもしれない。あるいは何もできないかもしれない。でもそれでいい。あなたの使命は『そこで何かをする』ことではなく、『人々と共に歩む』こと。だからそれで十分。」

  • くるた

    アフリカの鉱山に赴任した日本の会社員たちが、現地で子をもうけて帰国後は知らんぷり─そうまとめてしまうと身も蓋もないですが…。ルポルタージュとして、内容も構成も文章も素晴らしい本でした。アフリカに妻(?)と子供を置いて帰国して、人によっては日本で既に持っていた家庭に戻っていって。取材に答えた「父親」がいないので内心はわかりませんが、圧倒的に格差のある相手だからこその行動だったよね?と考えると嫌悪感がわく。当時は優しくしたつもりだったのかな。残された子が、父は優しかったという思い出に今も縋っている様子が辛い。

  • さんま

    ノンフィクションフェアで見かけたことと角幡唯介があとがきを書いており、興味深いテーマだったため手に取った。まずコンゴに日本人との間に生まれた子供たちがいたことに驚いた。どういった背景があったのか真実を知るべく現地に赴き聞き取りをする筆者の強い気持ちにルポライターとしての情熱を感じた。父親と思われる人が1人も現れなかったことは残念に思った。

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