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続氷点 上 角川文庫

三浦綾子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041003862
ISBN 10 : 4041003865
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2012
Japan

Content Description

自分が辻口家を不幸にした殺人犯の子であるとして、自殺をはかった陽子。一命をとりとめ、父・啓造や母・夏枝からすべてを謝罪されたが、自分が不倫の末の子であったという事実は潔癖な陽子を苦しめた。陽子は実母・恵子への憎しみを募らせていく。一方、兄・徹はその恵子に会い、彼女なりの苦しみを知ることになる―。大ベストセラー『氷点』のその後、“真実”を前に苦悩する人々を描いた珠玉のドラマ。

【著者紹介】
三浦綾子 : 1922年、北海道旭川市生まれ。旭川市立高女卒。59年、三浦光世と結婚。64年、朝日新聞社の懸賞小説に『氷点』が入選、国民的ベストセラーとなる。99年、77歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ナマアタタカイカタタタキキ

    凍結したと思われた物語が融解し、新たに広がり始めた。動的な展開が散見されるにもかかわらず相変わらず静的な印象をもたらすのは、個人の深い瞑想状態のような独白があるわけではないにしろ、各々の心の動きを満遍なく俯瞰するような地の文が続くからか。そして由香子との再会シーン、彼女の諦観的な物言いには刺さるものがあった。北の大地を彷徨ったであろう彼女の10年はここまでには描かれていないが、彼女もまた画面外で生きてきたのだ。恵子も然り、陽子のような高潔さを持った人間だけが、罪を自覚し傷を負うのではない…ひとまず下巻へ。

  • ゴンゾウ@新潮部

    人間の罪深さを感じる。嫉妬、疑念、復讐様々な罪を犯してしまう。その罪の重さに苦しみ後悔する。この作品にもたくさんの罪がある。その罪を人は許せるのだろか。とても深い作品。陽子の頑な過ぎる潔癖さに救われる。

  • のり

    前作を読んでから時があきすぎ、ラストを読み直ししてから本書を手にとる。陽子の自殺未遂から、辻口家を取り巻く環境が少しずつ変化しつつある。出生の真実を知った陽子は心を閉ざし、考え方や人への接し方が平板になっていく。相変わらず、村井と夏枝には嫌悪感が募る。辻口にしろ、いまいち態度が定まらず煩悶する日々。育ての家族と実の親の存在を知った今、陽子はどこに向かって生きていくのか…下巻へ。

  • 優希

    『氷点』を読んだのはかなり前なのに、読み始めるとドロドロとした人間模様の世界へと瞬く間に入り込んでしまいました。陽子の自殺未遂が一命をとりとめたことで、周りから謝罪されても、自分が不倫の末に生まれた娘であることに苦しむのには変わりない純潔さに重さを感じずにはいられませんでした。憎しみと苦しみの真実が人々を苦悩させているのがズッシリと響いてきます。心が潔癖な彼らだからこそ、事実がひとつ突きつけられるだけで痛みになるのでしょう。彼らは神の前で赦されるのでしょうか。下巻にいきます。

  • Nobu A

    三浦綾子著書3冊目。71年刊行。一言で言うと「面白い」。自殺を図った主人公の継子、陽子が蘇生し話が始まる。ジャンル的には大衆文学。しかし基底にキリスト教があり物語を深遠なものに昇華している点が何度も(未視聴だし観る気もない)ドラマ化された名著たる所以なんだろうな。今回は曽遊の地、稚内市や豊富温泉まで登場し、感情移入せずにはいられなかった。しかし村井靖夫みたいなのが現実的にいるのかな。病院長も毛嫌いしながらも雇っている点が理解出来ないが、存在しないと登場人物構成に支障を来すんだろうな。興味津々と下巻へ。

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