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おふくろの夜回り

三浦哲郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163727509
ISBN 10 : 4163727507
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2010
Japan

Content Description

故郷の青森に思いを馳せ、亡き父母を追慕し、作家としての日々を綴る。三浦哲郎が「オール讀物」の巻末名物コラム「おしまいのページで」に35年書き続けてきた50本近いエッセイをまとめた、珠玉の随筆集。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中

    「忍ぶ川」で芥川賞を受賞した三浦哲郎の随筆集。師である井伏鱒二との共通点を感じた。非常に控えめに書いてあるので、読み飛ばしているとほのかなユーモアや詩情を、見逃してしまう。良い作品が多いのだが、表題作が特にすばらしい出来栄え。わずか3ページの中に人生の鮮やかな断片を写し取って、深い余韻がある。三浦さんのお母さんの優しさが心に沁みた。

  • やどかり

    ご両親やご家族に触れられたエッセイがよかった。特に最後の「地唄〈黒髪〉の想い出 」がいいお話だった。短い文章で何でもない情景や思い出などが書かれているのだけど、飽きずに読ませてくれる文章だ。小説もいいが、三浦氏のエッセイ・随筆もいいな。

  • アオイトリ

    読メのレビューより)三浦哲郎初読。東北の県民性だろうか。しっとりとした情感の優しいエッセイだった。年配の男性らしい魅力あるれるユーモアが楽しい。彼を取り巻く女性たちの可憐さもいい味を出している。「おにはお断りよ。福だけはお静かにどうぞ」とひっそり豆まきをする老妻。「終始無言で、ただひとしきり夜具の上に、ほた、ほた、というちいさな音を遠慮がちに残し」家族の眠りを妨げる夜気をはらう母の思い出。太宰を彷彿とさせる端正な文章がよかった。

  • Mayu

    淡々とした短いエッセイ集という感じですが、なんとなく心にしみるような情感があり、特に表題にもなっているおふくろの夜回り、と最後の琴と別れる話が好きでした。馬淵家の人々のお話はやっぱり著者の家族がモデルだったんだなぁ、というのもなんとなく嬉しかった。書籍でも映像作品などでも、あまりにも芝居じみたというか、ドラマチックすぎるものは苦手なので、三浦さんの生活感がある調子が結構好きだなぁと思います。意外に知識的な部分でも、初めて知ることや実生活に役立てられそうなことが多いのも、好きなポイントです。

  • しまうま

    人前であいさつする羽目になり、いざ壇上へ出ると言葉を忘れてしまう男の話がある。誰も助けてくれない中で男は仕方なく歯に挟まっていたタクワンの切れ端をぽりぽり齧る。三浦さんの文章は初めて読むけど、行間の間に挟まっていたはずの出来事がつらつらと綴られる様は読んでいて清々しさすら覚える。それこそ数時間前に食べたはずのタクワンを噛み直すときのように、どこか神妙な面持ちで僕はページをめくっていた。

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