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首無の如き祟るもの

三津田信三

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562040711
ISBN 10 : 4562040718
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2007
Japan

Content Description

一族の安寧を祈る祭りの最中に、双子の妹が首のない死体となって発見される。それが連鎖するかのように連続首無し殺人事件となって、山間の村を恐怖に陥れた。茫然自失の驚愕トリック、シリーズ最高峰。

【著者紹介】
三津田信三 : 2001年に『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーでありながらミステリ的な仕掛けにもこだわりをみせた独特のストーリーテリングで注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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刀城言耶シリーズ最高傑作とのことで早速読...

投稿日:2021/03/05 (金)

刀城言耶シリーズ最高傑作とのことで早速読みました。作者に京極夏彦級の筆力が備わっていたならと思うほどの口惜しさが残ります。ミステリーとしては満点ですが作者の筆力がきになったので4.5点といった評価になりました。おススメです。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yukision

    刀城言耶シリーズ3作目にして,過去の2作を凌ぐ面白さだった。このシリーズらしく民俗学的呪いや名士一族が仕切る閉鎖的な村独特の雰囲気の中,首のない死体が続々と発見される。やや複雑ながらどんでん返しに次ぐどんでん返しでグイグイ引き込まれた。

  • えみ

    いい加減このどんでん返しに次ぐどんでん返しに慣れてもいいはずなのに…いつものように、いや、今回に限ってはいつも以上に驚きを隠せない結末。今回は首無しの胴体がゴロゴロ出てくる、そして首のないまま歩行さえしてしまう、というホラー色強めのミステリ。刀城言耶シリーズ第3弾。男尊女卑が激しい秘守家一族の跡目争いに妖しき祟りが忍び寄る。淡首様の怒りに触れるな。一つ過ぎれば二つ目の悲劇が、二つ過ぎれば三つ目の恐怖が。逃れられない怨念は首を落として持ち去っていく。人かそれ以外か、の境界線がぼやけて何かが入って来る!怖い。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    読友さん達の感想からの触発され、風呂上がり後の涼を取るために再読。バークリーの『毒入りチョコレート事件』のように乱発される推理とそれによって生じる齟齬の埋め合わせとしての真相への探求とラストになってから認識できる本当の怪異が持ち味の刀城言哉シリーズ。縁起ともなった祟り神を祀る旧家で起こる首無死体の乱立の意味とは?まず、媛之森妙元なる者の書き出しが『孤島の鬼』の箕浦金之助の手記を意識している所が興味深い。また、怪異は認識した途端に本物になる。読了した人に質問を。あなたはさっき、逢った人の顔を思い出せますか?

  • がらくたどん

    胴体と首(頭)は当然セットだと思っているそこのあなた!(私だ)首無しの胴体がぞろぞろ出て来て誰が誰やら。怖いも怖いがそれ以上の大混乱。首無しお化けの淡首様の伝説が色濃い村で戦中・戦後の長いスパンで起きる旧家相続の血の争いが推理小説好きの村の駐在さんの奥さんの手記と記録の体裁で綿々と語られ、挙句に「迷宮入り」かと思いきや。これが真相?と思った矢先、ラスト何章かで次々と読者に渡される覗き眼鏡。架け替えるたびに、元の絵はぐにゃりと歪み同じ手記が記録が違った絵に見えてくる快感。最後の1頁まで神経の行き届いた良作。

  • 紅はこべ

    読了後、冒頭に戻ってみると、こんなところから仕掛けていたのかと納得。長寿郎って真珠郎に因んだ名前?「首のない屍体の分類」は、カーの密室講義を連想させる。結末のつけ方はミステリよりホラー寄り。

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