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みみそぎ 2 角川ホラー文庫

三津田信三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041147238
ISBN 10 : 4041147239
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan

Content Description

作家・三津田信三のもとに、旧知の編集者・三間坂秋蔵から、あるノートが持ち込まれる。ノートに綴られていたのは、怪奇を愛した三間坂の祖父・萬蔵が記したと思われる怪異の記録だった。読むことで障りがあるかもしれないと思いつつノートに目を通した三津田は戦慄した――その理由は、本書を読んで確かめてみてほしい。本書には萬蔵のノートの一部と、読後に起きた出来事がまとめられている。今回は残念ながら、先行作品のごとく「終章」における謎解きも解釈も一切ない。「この一冊が、先生最後の著作になる。そういう懼れに私はいま囚われています」と、三間坂は震撼している。もしかしたらそうかもしれない。もちろん途中で止める自由が読者にはある。

【著者紹介】
三津田信三 : 奈良県出身。編集者をへて、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kazuko Ohta

    大好きな三津田さん。平気さ♪と思いながら夜中に家で読んでいたらやっぱり怖くなり、出かけるときに電車の中で読むことに。いくつもの字体が使われている理由を知ったときはなるほどと納得。しかし通常の字体より洩れなく小さく変わるから、いつもの三津田さんほどはポンポン先へ進めない。最後まで読めばアナタにも何かが起きるかも……的な煽りに恐れをなして飲酒したが最後、終盤はすっかり酔っぱらってワケがわからなくなりかけました。どんな恐怖も掻き消す酒の力がいちばん恐ろしいと思うのでした。よう見てよう聴けよ、私。(^O^;

  • Porco

    視覚の次は聴覚。聴覚という感覚をテーマにしていることもあり、本作の大部分を占める語られる怪談内の人物によって語られる怪談のそのまた登場人物に…という入れ子構造のような「話を聴く」行為をトリガーで動く怪異を文章で表現したものだ!と思ってたが、三津田信三は一読者が先読みできるほどそんな甘くはなかった。最終的に作者のメタフィクション要素が強く出ている『幽霊屋敷シリーズ』,『作家三部作』をふまえた現状の集大成みたいな作品であると思うほど楽しめた。次は『ざわはだ』楽しみにしています。 (1/2)

  • かおすけ

    【Kindle】2025年記念すべき1冊目は大好きな三津田さん作品。お馴染みの頭三会メンバーである三間坂秋蔵の祖父・萬造が書いたと思われる1冊のノート。そこに記されている聞いたことを後悔するほど悍ましい物語の数々。あえての寝る前に少しずつ読み進めました(笑)常夜灯の点く部屋で耳にする物音が怖い怖い。エイプリルフールのネタで終わらず、残り3作品『ざわはだ』『ふしゅう』『いやあじ』もお待ちしています!

  • じーつー

    怖さより面白さが勝った。 三間坂祖父によって書かれた怪談会の話。 それが次の怪談に繋がり、そこから更に怪談が伝播していく。 そして最後の伝播で話が戻る循環。 どこが始まりかもわからず、何が本当かもわからない。 全てを聞かされているのか、全てが書かれているのか。 怖さよりも好奇心が勝った。 いやまあ三間坂やその周囲を襲った怪異が実際に起きたとなると恐ろしさしかないけど。 耳は閉じて何も聞かないように。

  • 緋莢

    <一体このノートは何なのか>三津田信三が、作家デビューしてから親交を持つようになった編集者・三間坂秋蔵。 秋蔵の祖父・萬蔵は、怪奇的なもの”を大いに好んでいた。秋蔵経由で、萬蔵の遺したノートを 入手した三津田は、そこに書かれていたものとは…あらすじにある<怪談会で耳にしたおぞましい単語> <なぜか父親の呟きに両耳をふさぐ家族>には、確かにおおっ!となったのですが…『のぞきめ』 同様、全体的には自分にはあわず。この作家の文章と、自分の相性が壊滅的に悪いってことなんだろうなぁ…

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