Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• garyou

  読了日：2024/04/04

  歌人としての実朝については橋本治の『これで古典がよくわかる』の印象が強くてなかなか拭い去れずにいたものの、この本では歌にあることば通りに受け取る点が多く見られてとても参考になった。本歌取りは「オリジナリティがない」という人もいるけれど、そうではないということもこの解説からよくわかる。当時、家族に和歌の話ができる相手がいないというのがどういう意味を持っていたのかはわからない。いまなら家族とTV番組や映画、まんがや小説の趣味が合わないってつらいなって思うけれど。

• Yuuki Takanokura

  読了日：2012/08/30

  源実朝の和歌を集め，その大意を示すと共に，歌の技法（例えば，本歌とその大意など）や歌の背景を丁寧に解説した書籍。源実朝が万葉の歌人であり，工夫を凝らしながらも写実的で，「時流に染まず世間に媚びざる処」（正岡子規『歌よみに与ふる書』）が堪能できる。 ボクの好きな歌は，月並みだけれど... 「大海の磯もとどろに寄する波 割れて砕けてさけて散るかも」

• anzuzuzuu

  読了日：2022/12/28

  大河ドラマを見て源実朝をもっと詳しく知りたいと思っていたところ、フォロワーさんにおすすめいただいた。 金槐和歌集を読む前の予習としてうってつけな本。歌の背景や本歌取りの元となった歌、歌から読み取れる実朝の心情など豊富な解説がありがたい。 和歌や解説から、実朝の優しさと苦しさや孤独を強く感じる。また、実朝の和歌には本歌取りが多いが、元となる歌を活かしつつ新しい情景が見えてくるのがすごい技術だなと思う。情景といえば実朝の和歌には「音」を感じさせるものが多く、その表現力に脱帽する。

• サチ

  読了日：2021/11/10

  図書館に返却前に再読。22の「ちはやぶる伊豆の御山の玉椿八百万代も色は変はらじ」は出典が玉葉集・1359になっているけれど、続後撰集の誤りかと。

• サチ

  読了日：2021/11/06

  図書館で借り読み。実朝がかわいく思えてきた。

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