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実はおもしろい古典のはなし 「古典の授業?寝てたよ!」というあなたに読んでほしい

三宅香帆

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305710369
ISBN 10 : 4305710366
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「古典」と聞いただけで眠くなる‥‥そんなあなたにおすすめです!

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題!書評家の三宅香帆さんと、『ブックオフから考える』『ニセコ化するニッポン』など、都市やチェーンストア論で注目を集める谷頭和希さんが、平安文学から江戸文芸まで、教科書に載っている古典をひたすら読みなおして、ふたりでしゃべってみた!

実は生粋の「古典オタク」として知られる三宅香帆さんと、実は高校で古文を教えていたことがある谷頭和希さん。お二人による中高生向け古典教養バラエティー番組「放課後の古典ラジオ」を書籍化!ラジオでお話ししていない作品を大幅に追加!

三宅さんと谷頭さん独自の目線で、学校ではなかなか教わらない「日本の古典のおもしろいところ」を紹介していきます。

本書では古典についてこんなおしゃべりをしています。

『東海道中膝栗毛』 今読むと、本当に「ひどい」作品なんですよね(笑)。(谷頭)
『根南志具佐』 実在の人物が登場するのに、内容はかなりヘンテコ!! (三宅)
『竹取物語』 「大喜利」みたいに、お題に対して「次はこういう話はどうだろう」という提案の連続で書き足されていったんじゃないか‥‥(三宅)
『源氏物語』 登場人物全員やばい。おしとやかなアウトレイジですよ(笑)。(谷頭)
『蜻蛉日記』 現代で、雰囲気が近いかなと思うのは、女性向け雑誌の投稿欄やWEBの掲示
板「発言小町」。(三宅)
『更級日記』 読んでいたら「自分かな?」ってマジで思うんですよね。(三宅)
『方丈記』 正直、「友達作りに何があったんだ、君は」と思いますよ!(三宅)
『徒然草』 兼好のXを人生全体分読まされているような気持ちになりますよねえ。(谷頭)
『枕草子』 これ読んだら、清少納言の前に出るとき、緊張するでしょうね(笑)。(谷頭)

お二人のおしゃべりを読んでいたら、「自分なりに日本の古典のおもしろいところを見つけたい」と思うようになるはず。本書を読んで、ぜひ探してみてください。

<本書でお話ししている古典作品>
『竹取物語』『伊勢物語』『源氏物語』『大鏡』『今昔物語集』『平家物語』『古事記』『土佐日記』 『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』『更級日記』『徒然草』『方丈記』『枕草子』『万葉集』 『古今和歌集』『新古今和歌集』。
話題の「蔦屋重三郎」と江戸文芸『根南志見佐』『東海道中膝栗毛』『奥の細道』も取り上げています。

【目 次】
はじめに

第1章 江戸文芸のはなし
江戸文化のプロデューサー!? 蔦屋重三郎
よくわからない話だけど、政治批判も兼ねていた? 根南志見佐‥

【著者紹介】
三宅香帆 : 文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。1994年高知県生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程中途退学。リクルート社を経て独立。小説や古典文学やエンタメなど幅広い分野で、批評や解説を手がける

谷頭和希 : 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • olive

    ファスト教養?っぽいのでファスト古典でいいよね。大河ドラマでおなじみの蔦屋のビジネスを現代でいうとDMMとか、”伊勢物語”はミュージカルで”蜻蛉日記”は主婦文学。”紫式部日記”はSNSの鍵アカみたいな日記とか。例えるのが上手い!けどけど!!中年以降には本の作りに難あり。本文の紙が色付けされており、例えるなら”源氏物語”の説明が終わっていないの途中で紙の色が変わる。説明が終わっていないのに...どういう趣旨で??わたしゃ、目ついていかなーい!色使いすぎー。

  • *+:。.もも.。:+*

    蔦屋重三郎はDMM、蜻蛉日記は発言小町、方丈記はSUUMOタウンに載ってほしい、万葉集はXで古今和歌集はInstagram、新古今和歌集はレトロブームで本歌取りがあるけどこれはカバーアルバムみたいなもんとか例えが巧妙で判りやすい。新古今和歌集の時代は「桜の咲いてない時期に咲いてるいる桜の事を考えて泣ける」ことを詠むのだそうで大事MANブラザーズバンドかよ!wっと思ってしまった。もともとはポッドキャストでやっていたものを文字起こししたらしく軽妙なやり取りなのも読みやすい。

  • アカツキ

    古典が作られた時代背景、手腕を発揮した歴史人物、古典のここが面白いポイントを対談形式で紹介した本。こういうのを読むと古典を読み直したくなる。面白かったのは源氏物語、蜻蛉日記、和泉式部日記の語り。「更級日記」の藤原孝標女のオタクぶりが愛しい。この人は本当に可愛いよなぁ。気になったのは一度も手を付けたことがない平家物語。

  • 冬見

    古典文学のおいしいところを食べさせてくれる一冊。こういう本で出だしが江戸文芸なのが珍しいので、いち近世文学徒として嬉しくなった(しかも「江戸文学」じゃなくて「江戸文芸」!)。一般に古典文学と呼ばれる近世以前の文学作品でとっつきやすいものはと聞かれたら迷わず江戸文芸を選ぶ。章立ての順番が良い。ポッドキャスト番組「放課後の古典ラジオ」をもとに加筆・修正を行なったものだそう。ポッドキャストの方も聴いてみたいと思う。

  • えつ

    高校時代、古典は苦手で寝ていたけれど、大学では4年間みっちり源氏物語を勉強して、ゼミも源氏物語だったから、全体的にものすごく面白く読めた〜!!!気付いたら読み終わっていた…。蔦屋重三郎については、この間、『華の蔦重』を読んでいたから、ものすごくスルスル頭に入ってきたし、まだ挑戦していない作品も〇〇の訳がオススメ!とかあって、手に取りやすい。メモを取る手が止まらなかった。色んな作品の例えも秀逸で、2人の会話がテンポ良くて、これは手元に置いておきたい…!ってなった。三宅香帆さんの作品も色々読みたい。

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