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「羅生門」55の論点

三宅義藏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784469222753
ISBN 10 : 4469222755
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

豊饒な「読み」の可能性を55の観点から浮き彫りに。

目次 : 「羅城門」を「羅生門」と変えたのは、なぜか。/ 実在した「羅城門」は、どのような門だったか。/ 暮れ方から物語が始まるのは、なぜか。/ 「下人」とは何か。/ 登場人物に名前がないのはなぜか。/ 「雨やみを待っていた」と書いて、後で言い直したのはなぜか。/ 「蟋蟀」は、コオロギかキリギリスか。/ 「旧記によると」という解説があるのはなぜか。/ 「仏像や仏具を打ち砕いて〜薪の料に売っていた」という記述は何のためにあるのか。/ 実際にはいない「鴉」の描写があるのはなぜか。〔ほか〕

【著者紹介】
三宅義藏 : 昭和29(1954)年、兵庫県生まれ。千葉県立高校の国語科教諭として、計43年間勤務。千葉県立千葉高等学校、千葉県立幕張総合高等学校など、計5校で教鞭をとる。国語教育を探究する一方、将棋部顧問としても活躍。女子団体戦で全国大会優勝に3回導く。現在、千葉明徳中学校・高等学校非常勤講師。平成3年から現在に至るまで、31年間にわたって大修館書店の国語教科書編集委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あいあい

    高等学校の国語教科書の定番、芥川龍之介「羅生門」。高校生が疑問に思った55の論点ついて、「これはどういうことか」「なぜか」「なぜ作者は(語り手は)こう書いた(語った)のか」などなどと、高校生自身が何人かのグループで検討し発表した内容、教師たちの勉強会で出た意見を元にまとめてある。文学テクストは色んな読みが楽しめ、いろんな解釈がありうるのだということを教えてくれる。

  • うゑしま

    これ、めちゃめちゃおもしろい。「羅生門」は短編で国語教科書でもよく取り上げられ、自分も例に漏れず高校の授業で学んだ記憶があるが、かなり強く印象に残っている。この本のような授業、受けたかったな。

  • takao

    高校授業の学習から

  • 現場と文学研究を架橋する本。随所で触れられているがあくまでもベースは羅生門の研究論文なのだろうが、元ネタについては特に言及されていない。学術書としてはさておき、現場の教員にとっては垂涎の一冊と言えるだろう。もちろん本書に書かれているもの全てを許容するのはアナーキーだが、生徒の読みのバリエーションとして把握する分には絶好の著書ではないだろうか。

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