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系統体系学の世界 生物学の哲学とたどった道のり けいそうブックス

三中信宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326154517
ISBN 10 : 4326154519
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

生物多様性を対象とする生物体系学は、20世紀に入り根本理念や哲学的基礎をめぐる激しい論争を長年にわたって繰り広げてきた。「体系学曼荼羅」絵師の異名をもつ著者は、本書で生物体系学と生物学哲学との“共進化”の歴史に焦点をあてる。さまざまな論争の“風景”をたどりつつ、変貌していく科学と科学哲学の関係という一般論まで読者を誘う、満を持しての集大成。系統学の山嶺から、分類学の洞窟へ―。体系学曼荼羅という地図を片手に、ツアー・ガイドのみなか先生と一緒に、時空間を超える科学史的トレッキングへ出発!

目次 : プロローグ 科学という営みを生き続けること―自分史をふりかえりつつ/ 第1章 第一幕:薄明の前史―一九三〇年代から一九六〇年代まで/ 第2章 第二幕:論争の発端―一九五〇年代から一九七〇年代まで/ 第3章 第三幕:戦線の拡大―一九七〇年代から現代まで/ 第4章 生物学の哲学はどのように変容したか:科学と科学哲学の共進化の現場から/ 第5章 科学と科学哲学の共進化と共系統/ エピローグ 科学の百態―生まれて育って変容し続ける宿命のもとに

【著者紹介】
三中信宏 : 国立研究開発法人農研機構・農業環境変動研究センター専門員/東京農業大学客員教授。1958年、京都市生まれ。東京大学大学院農学系研究科修了。農学博士。専門は、生物統計学・生物体系学。さまざまな事物の分類と知識の体系化を人間がどのように実行してきたのかを科学・科学史・科学哲学そして情報可視化の観点から研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 鵐窟庵

    本書は生物分類学における系統体系学の歴史を詳解している。系統体系学には、いくつかの手法があり、その手法の変遷が紹介されていると共に、そもそも生物種は系統化が可能なのか、可能だとしたらいかに定量的に系統を定義付けるか、と言った問いが様々な学術的論争と共に立てられてきたことが並行して語られている。こう言った問いは、そのまま生物学の方法論における科学哲学であり、当時の哲学や思想から影響を受けながら、絶えず問いが変遷してきた。前著の『思考の体系学』に比べると、かなり専門的で細部に渡って記述された大著である。

  • gachin

    系統・分類の学界の歴史や、それぞれの陣営の哲学を知ることのできる良書。著者の本マニアっぷりも垣間見える

  • mim42

    893顔負けの壮絶な抗争物語だった。以前、考古学の手法について読んだ時「古い人たちの中には人文的な主観的考察を守り、統計的アプローチを敵視している人がいて辛い」ということを知ったが、生物の系統分類学でも似たようなことが。「君、専門の研究対象の動物を持った方が良いよ」的な。根本には理系コンプレックス、数学恐怖症が潜んでいるのかもしれない。しかし、本書は専門家以外には読了するのがつらいだろうし私も専門家でもなんでもない。

  • takao

    科学哲学の武装の仕方実践書。

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