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空耳の森 創元推理文庫

七河迦南

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488428136
ISBN 10 : 4488428134
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

春山で吹雪に遭遇した恋人たち、孤島に取り残された幼い姉弟、居酒屋で安楽椅子探偵と出会った男‥‥。端正なロジックで形作られた、万華鏡のごとき九編のミステリを収める。

■収録作品
「冷たいホットライン」
「アイランド」
「It's only love」
「悲しみの子」
「さよならシンデレラ」
「桜前線」
「晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)」
「発音されない文字」
「空耳の森」

【著者紹介】
七河迦南 : 東京都出身。早稲田大学卒業。2008年、『七つの海を照らす星』で第18回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。10年刊の『アルバトロスは羽ばたかない』は、第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になるなど高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いちろく

    文庫版での再読であり忘れている設定もあるので、今回はネタバレサイトなどを利用して時系列や関係性を一つ一つ確認しながら。シリーズ最終巻であり本書のラストも踏まえて、改めて前二作のボーナストラックのようにも思えた短編集。時系列がバラバラな点も、読む側が話の流れを組み立てていくパズル的要素もあり楽しい。惜しむらくは、本書から手に取るシリーズ未読の人には「?」が浮かぶ内容もあることと、単行本から文庫への刊行までひと回り以上の年月が経過している点。やっぱり立て続けにシリーズ一気読みが良いな、と久々に読んでも思う。

  • ユメ

    収録されている九つの短編は、一見どれも日常を巧みに切り取った小説であるかのように思われる。だが、読み進めて行くと、突如として上質なミステリに変化するのだ。作者が凝らした技巧に物の見事に騙されていたのだと気付かされる瞬間の爽快感は癖になる。そして、独立しているかと思われた九つの短編は、一つの大きな物語へと収束してゆき、最後を飾る表題作で美しくまとまる。それがあの七海学園の現在の物語なのだと分かった瞬間、驚きと感動に震えた。『七つの海を照らす星』と『アルバトロスは羽ばたかない』を読み返したくてたまらなくなる。

  • オヤニラミ

    前二作の七海学園の現在へと繋がる物語。九編からなる独立した短編集であるが登場人物の繋がりが複数のストーリーに散りばめられ、時系列はと言うと…整理できずに😅読み進めました。全体的にほの暗く優しい独特の雰囲気の中にもしっかりと伏線回収がありますが、登場人物達のあだ名や名前を捉えきるのに苦労します。最終編ではそれぞれの複雑な人生にも希望を抱き進んで行く今後が垣間見える綺麗な収束でした。

  • huraki

    とある森へ訪れると発作により急死した女の子の声が聞こえる不思議な現象を題材にした表題作を含む短編集。子供たちを中心としたミステリの結末は鮮やかで甘美かつ時に残酷に着地する。複雑な家庭環境を描く「悲しみの子」と、前作との繋がりを感じさせる後半2編がお気に入りだ。

  • elf51@禅-NEKOMETAL

    連作にはなっていない短編集。ちょっとピンと来ないなぁと思ったが,「さよならシンデレラ」−「桜前線」は考えさせられる話になっている。最後は前作の七海学園を舞台にした「空耳の森」で収束する。このふんわりした読後感は,あぁ,七河河南だなと。日常のちょっとした謎を解くという小説は好きじゃないけれど,「七つの海を照らす星」,「アルバトロスは羽ばたかない」は名作だった。

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