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刹那の夏

七河迦南

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488029357
ISBN 10 : 4488029353
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

災害により甚大な被害を受けた県にボランティアとして訪れた女性二人組。宿の娘は、生涯独身を貫いた伯父の遺品であるボトルシップを彼女たちに見せる。ボトルシップ内の机に置かれたミニチュアの本に書かれた暗号は、伯父が少年の日に出会った謎と罪と罰を秘めたものだった(表題作)。叔母といとこの暮らす館で一夏を過ごすことになった少年は、館の主だった老女の日記をひもとくことで自分の一族を覆う愛憎のもつれを知る。その晩、死んだはずの一族の娘を名乗る女が訪れ‥‥(「千夜行」)。〈七海学園シリーズ〉の名手による、本格ミステリ短編集。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • buchipanda3

    「あなたとわたし、共に堕ちていきましょう」。著者、久しぶりの作品。最近そういうのが続いて嬉しい。意味ありげな冒頭の詩や少年と少女の物語の雰囲気にらしさを思い出した。そして言葉仕掛けのこだわりの遊び心にも。表と裏、光と影、表の影に隠れていた真実のコントラストと物語が残す不穏めいた余情が印象深い。表題作と「千夜行」はゴシックを感じた。古風な世界観に訪れる刹那の劇的破綻が現実と幻想の境目を見失わせてしまうような心持ちに。子供を描いた二篇は無垢さの酷がグサりと。最後の篇はさらりとした物憂げな旋律だが聴き味がいい。

  • 糸巻

    5話収録のミステリ短編集。表題作のみ長めだが、他の4話は50ページ前後の短さだというのに話の密度が高く感じられた。謎が濃い。登場人物たちが必死に抱えてきた秘密。終盤で明かされた時に打ちのめされる。しんどいな、救われないなと思いながらなんとか読み終えた。『刹那の夏』は伯父の遺品に込められた謎を解いていく。知らないままで良かったのでは?死後に憶測で語るのはどうか?と余計な事を考えてしまった。好みは『千夜行』と唯一救いが感じられた『地の果て』。作家さん特有の仕掛けが随所に見られる1冊。

  • ガットウ

    ★★★★4.3点。味わい深い短編集、面白かった!

  • だるま

    中編1作と短編4作の作品集。1つ前に読んだ梓崎優さん程では無いが、この著者も中々新作が出なかった。満を持して発表されたこの本。著者特有の技巧が些かも衰えていなくて安心&満足。巧いなあと何度も感心した。表題作が中編なのだけど、最初は典型的なボーイミーツガールの物語かと思った。思春期の甘酸っぱい恋物語ね。それがあんな形で一転するとは。次の『魔法のエプロン』はガラッと変わり児童虐待の話。悲惨な話なのかなと思ったら、これもまた思わぬ展開に。切ない話が多かったけど、巻末の『地の涯て』はラストに救いがあって良かった。

  • みいやん

    久々の七河作品、短篇集でしたが、楽しませてもらいました。表題作と「魔法のエプロン」が良かった。

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