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二人の嘘

一雫ライオン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344038011
ISBN 10 : 4344038010
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

女性判事・片陵礼子のキャリアには、微塵の汚点もなかった。最高裁判事になることが確実視されてもいた。そんな礼子は、ある男のことが気になって仕方がない。かつて彼女が懲役刑に処した元服役囚。近頃、裁判所の前に佇んでいるのだという。判決への不服申し立てなのか?過去の公判資料を見返した礼子は、ある違和感を覚えて男のことを調べ始める。それによって二人の運命が思わぬ形で交わることになるとも知らずに…。

【著者紹介】
一雫 ライオン : 1973年生まれ。東京都出身。明治大学政治経済学部二部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。映画「ハヌル‐SKY‐」でSHORT SHORTS FILM FESTIVAL&ASIA 2013ミュージックShort部門UULAアワード受賞。映画「TAP 完全なる飼育」「パラレルワールド・ラブストーリー」など多くの作品の脚本を担当。2017年に『ダー・天使』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いつでも母さん

    人は噓をつく。「一度も噓をついたことはない」と言う人に会ったことが無い。相手に対してだけでなく自分自身にさえだ。それが誰かを護る為の噓なら・・この噓は愛だ。この男・蛭間と妹の噓は真心だった。『ーこのままでは私たちは、きりがありません。』そう。これは愛の物語。哀しく愛しい純愛小説だった。10年に1人の逸材の礼子にたかる上司と裁判所や、能力で劣りながら家柄や環境で支配したつもりになっているマザコン夫がどうにも不快でならなかったが、これは映像に向いているかも。初めての一雫ライオン、何とも言えない思いで堪能した。

  • みっちゃん

    何でだよぉ…涙を拭いながら独り言つ。こんなの悲しすぎる。人も羨む恵まれた容姿、暮らし。が、己の本当の願いは胸に押し込めて「間違ってはいけない」もう、捨てられないように。この一念だけで生きる女。片や自らを罰するように生きる男。判事とかつての被告。結ばれる事は許されない。人前で手を繋ぐ事も、並んで歩く事すらも。離れて座り、ショートメールの会話だけで一緒に居る事を感じる。最後の逢瀬、とわかりながら。「このままではわたし達は、きりがありません」でも本当にこの結末しかなかったのか。暫く自分の中で引き摺りそうだよ。

  • モルク

    東大を首席で卒業し、司法試験もトップ合格「十年に一度の逸材」と裁判官となった礼子。その美貌とキャリア、嫁ぎ先も法曹一家という羨望の存在だったが、過去に殺人罪で実刑判決を下した男蛭間と再会したことで狂い始める。いや、狂ったのではなく愛を知ることによって今まで封印してきた感情が溢れる。華やかな現在の礼子と真逆な過去。そこに寄り添えるのは夫ではなく蛭間だった。蛭間の免罪を明らかにし、彼を自由にする…礼子を解き放ってくれたのも彼…久々のメロドラマ。再会早々性関係を結ぶ必要があったのか。そこに昼ドラ要素を感じた。

  • あっちゃん

    なんか凄いもん読んじゃった(笑)重く苦しいけど引き込まれずいられない!あんなにパーフェクトな主人公なのに感情移入しちゃうし、基本的に相手の人も私の好きなタイプの登場人物!正直、頭の中がグルグルして感想出ないわ( ̄▽ ̄)

  • tetsubun1000mg

    高校時代の鳩を逃がそうとするエピソードが前半では何の意味か分からなかったのだが終盤で「そういう事か」と腑に落ちてきた。 裁判官の仕事や法廷の周辺の様子も分かって興味深い内容だったが、中盤から完璧を求める玲子が調査しているうちに蛭間隆也の嘘と真実に導かれていく。 常に寂しさと悲しさに満ちたミステリーだったが、恋愛小説でもあったような気もする。 著者の本は初読みだったが「一雫ライオン」という演劇人かお笑い系かのような意表を突いた名前と共に印象に残った。

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