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恋とか愛とかやさしさなら

一穂ミチ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093867399
ISBN 10 : 4093867399
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。

信じるとは、許すとは、愛するとは。

男と女の欲望のブラックボックスに迫る、
著者新境地となる恋愛小説。

わたしの心と体を通ってきた、無数の、犯罪の名前が付かないたくさんの傷のことを考えた。苦しかった。読めてよかった。
――高瀬隼子(作家)

僕はこの物語を、生涯忘れることはありません。
――けんご(小説紹介クリエイター)

女性が置かれている地獄のある側面が突きつけられる。
――スケザネ(書評家)

【編集担当からのおすすめ情報】
第171回直木賞受賞(『ツミデミック』光文社刊)後、第一作。

初回配本限定の書き下ろしショートショートをカバー裏に収録!

自分だったらどうするだろう?
答えの出ない問いかけを、
何度も何度も繰り返して書きました。
――一穂ミチ


【著者紹介】
一穂ミチ : 2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。『イエスかノーか半分か』などの人気シリーズを手がける。21年刊行の『スモールワールズ』が本屋大賞第3位。同作で吉川英治文学新人賞を受賞し、直木賞候補になる。22年刊行の『光のとこにいてね』は本屋大賞第3位、キノベス第2位。同作で直木賞候補になり、島清恋愛文学賞を受賞。24年『ツミデミック』で第171回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    一穂 ミチ、5作目です。直木賞受賞第一作、タイトルと表紙から恋愛小説かと思いきや、性加害波紋群像劇の佳作でした。内容の割には、清々しいエンディングです。しかし性加害・被害で、人生を狂わせられた人はどの位いるのでしょうか❓ https://www.shogakukan.co.jp/pr/koitoka/

  • bunmei

    盗撮犯罪を切り込み口に、盗撮犯の男とその婚約者の女の複雑に絡みう合う葛藤を、それぞれの視点で綴られている。こうした犯罪行為に対しては、そこに関わった男女によって感覚的な違いが生じる。新夏からしたら、迷いはありつつも、啓久の罪に目を瞑って寄り添っていく事はできないだろう。しかし啓久が自分の犯した罪を認めつつも、その行為を正当化しようとする自身へ甘えには辟易する。また、事件後に再会した被害者と啓久との交流には違和感があり、彼女もまた、現代社会にディスられて、卑屈の塊を抱え込んだ落とし子であるとも感じた。

  • うっちー

    何か作者からの問題提起で終わった感じ

  • nonpono

    携帯電話の中に写真が4000枚以上ある。平成の功罪として写真が手軽なものになったと思う。昔はフィルム代、現像代、焼き増し代とあり、写真はハレの場であり、日常の写真なんて撮影するのはマレだった。現像も暗室がない場合は、たいてい誰が他人の目が入ったからね。本書はプロポーズされた日に婚約者が「盗撮」で逮捕され、物語の幕が開く。痴漢じゃないし、たかが盗撮?、それとも「生理的に無理」?。写真を通して、えぐられる群像劇が淡々と進む。写真の才能って、被写体って?Instagramを見てフォトグラファーの多さに驚いたな。

  • FUKUSUKE

    【サイン本】恋とか愛とかやさしさなら、恋とか愛とかやさしさより、の二編を収録。先ずは前者から。盗撮という性犯罪を機に、新夏は犯罪を犯した啓久を知りたい一心で、時に自らを傷つけ、相手を傷つけ、相手に傷つけられる。分類は恋愛小説なのだろうが、新夏という女性が悩む姿を通して、犯罪者とその身近な女性(個)の感情や思考を体験できるところに、純文学のような難しさと気づきがある。後者は新夏と別れたあとの啓久の話。スタイルは抜群だが器量が悪く、顔を見た男性から期待外れと言われ続けた被害者、莉子との話。個人的な好みは後者。

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