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スモールワールズ 講談社文庫

一穂ミチ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065334560
ISBN 10 : 406533456X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人―書下しし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。生きてゆくなかで抱える小さな喜び、もどかしさ、苛立ち、諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた物語が、読む者の心の揺らぎにも静かに寄り添ってゆく。吉川英治文学新人賞受賞、珠玉の短編集。

【著者紹介】
一穂ミチ : 2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。『イエスかノーか半分か』などの人気シリーズを手がける。『スモールワールズ』(本書)で第43回吉川英治文学新人賞を受賞し、2022年本屋大賞第3位となる。『光のとこにいてね』が第168回直木賞候補、2023年本屋大賞にノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ALATA

    一穂さんの、みんな魅力的ではあるが少し影を感じさせる短編集。幸せになろうと必死に努力して空回りするさまは滑稽ではあるがなぜだか愛おしい。自分の幸せを噛み締めネオンテトラを放す美和。今日は待ちに待ったピクニック、家族が乗り越えたものは何か考える瑛里子。金魚すくい大会に参加する森山姉弟、最後は負けるシナリオでも立ちはだかる「魔王の帰還」が好みでした。★4※お前の生まれた日は晴れた朝で空がきれいだった・・・慎吾は寂しくても生きていけると感じた。サイコー!

  • Karl Heintz Schneider

    少し前に読んだ「光のとこにいてね」ほどではないが350ページの大作。このページ数を見た瞬間、げんなりしてしまう。でも、そんな杞憂もどこへやら、あっという間に読了してしまった。本書は6編からなる短編集だが第二話「魔王の帰還」が良かった。誰もが恐れおののく巨躯の女性。でもその最奥に、ほの見える乙女ゴコロ。それを見守る弟の眼差しが優しい。さらに彼を見守るクラスメートの女子も。「勇者のもとへ、音を立てて帰れ、魔王」。ラストシーンの映像が立ち昇ってきて胸がジーンとなった。

  • ケイ

    再読。同作者の2013年度の本屋大賞候補作を読む前に既読作を振り返り。2度目の方が心に響く。初読時にはどの短編にも感じた歪さが、人としての弱さや他人に向ける優しさとなって訴えてくる。みな、その出し方がストレートでなく、だから一見理解したがい。嘘をつくことや盗むことで、気持ちを表す登場人物たち。そうせずにはおられない心の傷が見えてきた。盗むことで父にあらわす表明。夫も仕事も未来の子供も自分の手から離れていってしまう女の気持ちは切ない。それぞれの短編が少しずつ繋がっているのだな。

  • http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/02/post-e216d5.html 破天荒なように見えて心優しい姉とその弟を描いた【魔王の帰還】が好きだったかな。

  • Willie the Wildcat

    恋人、夫婦、母娘、加害者・被害者など、直接的な関係性を通して、主人公が心底の痛みと向き合い、一歩踏み出す。ネオンテトラが不要となる幸せ、気持ちで負けた過去との決別、自らの命と引き換えに家族を守る喜び、悲しみの伝承・理解者の存在、適量から真剣への回帰、そして、受動性から自主性への転換。直球の『魔王の帰還』、変化球の『愛を適量』は、受け止めやすい。一方、『花うた』は論理的に理解するが、感情的には難しい。『ピクニック』の二重・三重の母娘関係性が、主人公の置き方を悩ませる。”入れ物”、どうにもひっかかる言葉だ。

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