Product Details
ISBN 10 : 4535985499
Content Description
感染症というと、2020年、世界中に蔓延した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を思い浮かべる人も多いと思うが、この地球上にはウイルス・細菌・寄生虫由来のさまざまな感染症があり、現在も多くの罹患者が苦しんでいる。なかでも、「顧みられない熱帯病
(NTD)」と名付けられた21の感染症(2025年現在)に対し、世界保健機関(WHO)は制圧に向けてさまざまなプログラムを実施して
いる。
本書は、かつて日本でも蔓延し、防圧に成功した、NTDの一つでもある「リンパ系フィラリア症」の制圧に向けたプログラム「世界リンパ系フィラリア症制圧計画(GPELF)」を通して、WHOがグローバルレベルで感染症をどのように抑え込もうとしているのか、その指針を紹介したものである。GPELFの段階的なプログラムを国・地域レベルに落とし込み、確実に実施するにはどうすればよいのか、製薬会社や世界的な企業への支援の働きかけについてなど、仔細にわたる活動内容についても紹介する。
制圧間近のプログラムの方法論を学ぶことで、新たな地球規模の感染症対策にも活かすことができる一冊。
【著者紹介】
一盛和世 : 1951年東京都生まれ。2014年から長崎大学客員教授、オーストラリア・ジェームズクック大学客員フェロー、蚊学館主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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