Ja債権管理・回収の要点解説

取引にはトラブルが付き物であるが、それを解決するためには、まず当事者の誠意に基づく話合いによるべきことは言うまでもない。しかし、定められたルールに従わざるを得ないことも生ずる。このトラブル解決の主要ルールは、金融取引では契約の付帯条項として約定されているのが通常であるが、それで足りないときは、関連する法律（判例法を含む）の定めに添うことになる。そこで、金融取引上のトラブルを整理するにあたり、これらのルールを遂行するための法務が生ずる。本書は、断片的ではあるが、これらの法務について、できるだけ現場の実務に即して解説したものである。

目次 : 第１章　根抵当権管理上の留意点/ 第２章　債務者の変動/ 第３章　消滅時効の管理/ 第４章　相殺による回収/ 第５章　内容証明郵便の実務/ 第６章　不動産競売手続上の留意点/ 第７章　不良貸付における理事責任の問題―債権償却との関係/ 第８章　農協取引約定書例の逐条解説

【著者紹介】
一柳俊矩 : 昭和１０年２月生まれ。昭和３２年立命館大学法学部卒業。同年山口県信用農業協同組合連合会入会、平成２年３月退職。その後、山口県協同フォース常務理事を経て、平成５年１月（社）山口県農業協同組合合併推進基金専務理事に就任、同１１年６月退職。また、平成２年度より（株）協同セミナーの講師となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）