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皇女アナスタシア -もう一つの物語-コバルト文庫

一原みう

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784086018357
ISBN 10 : 4086018357
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1920年―ベルリンで保護された記憶喪失の女性が、アナスタシアを名乗り始めた…!皇女アナスタシアは、革命政府に銃殺されたとされる皇帝一家の末娘。もし本物なら、莫大な財産を有するロマノフの正統な相続人である。彼女は本物か、偽物か!?世界的なセンセーションを巻き起こしたこの事件。皇女の幼なじみだったグレブは、真相を究明するためにドイツへ向かう。彼女の正体とは…?

【著者紹介】
一原みう : 『水恋花』で第160回短編小説新人賞受賞の後、『大帝の恋文』で、2013年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 陸抗

    アナスタシアに興味があり、手に取った一冊。タイトルの「もう一つの物語」の通り、ラストはフィクションなんだろうけど、ロシア皇帝が民衆の支持を得られなくなってく過程や、ラスプーチンが皇后に取り入る部分はひょっとしたら本当なのかなとか。ラストは、こんな結末があってもいいなと思えるもので、史実も合わせて読んでみたい。

  • 幸音

    革命政府に銃殺される前のアナスタシア皇女の物語。『彼女は本物か偽物か』という帯から、皇女と名乗る記憶喪失の女性をめぐる展開と思っていたけど、本物のアナスタシアと、幼馴染みであり侍医の息子グレヴを中心としたロマノフ王朝の終わりを書いた話。史実に基づいたフィクションとして伏線が多種多様あり、ラストはそれらの伏線が綺麗に回収されたから面白くてぞくぞくした。前作同様恋愛要素は薄めだけど、今回はちょうどいいくらい、というか幼馴染み設定だからすっと入り込めたので良かった。ラスプーチンの娘マトリョーナが健気だった。

  • shizuca

    歴史モチーフが大好きなので手に取り読了。ラスプーチンがああいう書かれ方しているもの初めて読みました。悪役が誰一人としてでてきません、彼らは自分の正義で行動し、それにアナスタシアが巻き込まれつつ、最後は家族に守られるお話。アレクセイの行動力に脱帽しました。たぶん、グレブより活躍していたんじゃないかなぁ。彼が成長し海軍帽をかぶり走り回る姿が見たかったです。ロシアの歴史はあまり学校で詳しく習わないので本を読んで調べたくてウズウズしてきました。どこまでが史実でどこまでが物語なのか、こんな作品が大好きです。

  • ゆり

    避けられない悲劇へ少しずつ傾いていく皇帝一家の様と、末の皇女アナスタシアと医師の息子グレブの幼馴染の淡い想いの行方でぐいぐい最後まで引き込まれて読みました。すごく面白かったです。はねっかえりの優しい女の子で母親に疎んじられるアナスタシアと彼女のことが本当に大切なグレブの絆がとても素敵。ラスプーチンも怪しげだけどなんかいいひとなんですよね。ラストでアナスタシアをなんとか逃そうとする家族たちの優しい拒絶とグレブとアナスタシアの別れの場面に涙があふれました。マトリョーナとアレクセイの二人も良い。

  • マツユキ

    アナスタシアに興味を惹かれて、下手したら、二十年ぶりのコバルト文庫。変装して、外に出た皇女アナスタシアは、伝えられていない真実を知ることに…。お転婆なお姫様と、そのお目付け役の少年との無垢な恋、好きです。同時に、ラスプーチンは何者なのか?親族内のいざこざや、謎の女も登場し、もう分かっているんですが、ドキドキ。最後まで意外な人たちが活躍したもう一つの物語、予言がちゃんと生きていて、ハッピーエンドではないんだけど、良かったよお。

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