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皇軍兵士の日常生活

一ノ瀬俊也著

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062879828
ISBN 10 : 4062879824
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2009
Japan

Content Description

アジア・太平洋戦争は、本当に日本社会を公平化したのか。昇進につきまとう学歴という壁、将校と兵士の食糧の違い、応召手当をめぐる格差…。戦時下、不公平を強いられた「皇軍」兵士と家族の群像を描く。

【著者紹介】
一ノ瀬俊也著 : 1971年福岡県生まれ。九州大学文学部史学科卒業、同大学大学院比較社会文化研究科博士課程中退。博士(比較社会文化)。現在、埼玉大学教養学部准教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • えちぜんや よーた

    以下の文章を読んで、先日の電通事件を思い出してしまった。「軍隊教育とは、若者たちの生活リズムを根本的に破壊し、作り替えてしまうことであった」(P77 第2章 『軍隊での生き方』より)

  • kawa

    従来の歴史書ではあまり伝えられない日本軍の日常が垣間見れる書。徴兵逃れの身体毀損・詐病の実態やその対処、位階より親分・子分の私情が支配する内部、学歴が命にかかわる格差、将校と兵士の「食」を巡る不公平、主として大企業社員や公務員に保証される職場からの扶助手当の不公平、軍隊に入ったら皆公平の掛け声が虚しい実態が次々と。戦後10年以上も尾を引いた戦死認定を巡る遺族感情と事務作業の困難さや確執も一部にしか知られない悲劇のワン・シーンとして心が痛む問題。

  • yamatoshiuruhashi

    「皇軍兵士の日常生活」について読めるのかと思って手にしたのだが、表題とずれを感じる。書き出しは徴兵検査課が始まり等身大の兵士を理解することができるのかと思いきや、いつの間にか組織論(?)のようになる。著者は前段にて階級が機能していない組織であったと言うようだが、後段では階級での差別があったという。そもそも著者は、軍の機能と階級の関係、軍機構の変遷の必然性を知っているのだろうか。戦時国際法においても捕虜のうち下士官兵と異なり士官は労働に使役してはならないとされている。軍の階級はほぼ世界共通である。

  • おかむら

    映画や小説には出てこない生活の細部。お金の話がとても興味深い。三菱商事など一流企業の社員は出征後も給与が出てた(軍と会社からの二重取り)とか、そのため応召前の駈込み入社が増えたとか、意外と戦争が長引いちやったもんだからコスト増に悩む経営側が軍と協議とか、当時も今と変わらぬ人間臭い(美しくない)日本人像が垣間見れて楽しい。あと軍(国)が建前ばっかなのも今と変わらんなー。

  • skunk_c

    参考にパラ読みしていたが、通読したのは初めて。この著者に一貫して言えることだが、その時代の中に自分を置いて、歴史を思考しようとする姿勢が、こうした「生々しい」歴史を世に表すことになっているんだと思う。戦争に行った行かないは問わず、戦争体験者がどんどん故人となっていく中、こうした視点で歴史を記録することは重要だ。戦争という極限状況の中での、兵士だけでなく社会や家族の有様の人間くさい部分に踏み込んで考えているため、著者も書いていたが、例えば年金問題などにも通じる部分もある。そして敗戦という秩序崩壊の恐ろしさ。

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