ヴェルナー・テーリヒェン

Individuals/organizations Page

Books

フルトヴェングラーかカラヤンか 中公文庫

ヴェルナー・テーリヒェン

User Review :4.0
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122071452
ISBN 10 : 4122071453
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フルトヴェングラー、カラヤンという二十世紀を代表する指揮者について、ベルリン・フィル首席ティンパニ奏者として身近に接した著者が、その芸術と人間を論じる。自身の体験にもとづく証言は、指揮者とオーケストラの関係についての洞察と示唆に富む。語られるエピソードも多く、鋭い人間観察の書でもある。

目次 : ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ ヘルベルト・フォン・カラヤン/ フルトヴェングラーとカラヤン/ ベルリン・フィルハルモニー・オーケストラ/ 支配人たち/ 音楽学生たち/ 危機へ至る道/ 大危機/ その後/ ヘルベルト・フォン・カラヤン財団の国際指揮者コンクール/ ベルリン・フィルのオーケストラ・アカデミー/ 即興演奏/ 私のカラヤン作品

【著者紹介】
ヴェルナー・テーリヒェン : 1921年ドイツ、ノイアルデンベルク生まれ。ティンパニ奏者、作曲家。ベルリンの音楽アカデミーで作曲と指揮を学ぶ。ハンブルク国立歌劇場とベルリン国立歌劇場のオーケストラで、ティンパニと打楽器奏者となる。48年から84年まで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に在籍、フルトヴェングラーとカラヤンのもとで、首席ティンパニ奏者、楽団幹事を務めた。作曲家としては、七〇以上の作品を残し、その初演は、チェリビダッケ、ヨッフム、カラヤンらに指揮された。ベルリン芸術大学の指揮科教授、東京藝術大学名誉教授。2008年ベルリンで死去

高辻知義 : 1937年東京生まれ。59年東京大学文学部独文科卒業。東京大学名誉教授。専攻はドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
フルヴェンとカラヤンに仕えたテーリヒェン...

投稿日:2025/03/02 (日)

フルヴェンとカラヤンに仕えたテーリヒェンの記述である。フルヴェン時代のティンパニが低音補強に過ぎない時代から、フォーグラーを得て一つの楽器にしたカラヤンにテーリヒェンがついて来れなかった事情が良く分かる。フォーグラーは正式採用の1970年の前年からBPOと共演しており、いくつかの顕著なティンパニは1969年から聞ける。ゴルウェイの入団と重なり、ここからカラヤン全盛期の幕開けである。本の内容は結局はフルヴェン賛美に終わる本だが、ティンパニ奏者なのに何故カラヤンがティンパニを低音補強から楽器に引き上げた事によりティンパニ奏者の地位が上がったという事が分かっていない。テーリヒェンの能力というより時代であろう。他の楽器に合わせて叩くだけから、単独での演奏がカラヤンにより大いに加わった。ウェーバー、ツァラ、舞踏曲集等々ティンパニを単なる低音補強から楽器の一つに引き上げたのは、間違いなくカラヤンである。そうしたマルチトラック録音が始まった時期とも重なります。70年代後半以降カラヤンから徐々に冷遇された恨みはあろうが、フルヴェンへの妄信的賛美等読んでいて、痛い。1978年のドイツレクイエム動画でテーリヒェンが見れます。決して必読でなく、興味のある方はどうぞ。余り深い内容はないです。大甘で星三つです。

karayanus さん | UNITED KINGDOM | 不明

0
★
★
★
★
☆
タイトル通りの2人の違いを、書いたもの。...

投稿日:2023/08/20 (日)

タイトル通りの2人の違いを、書いたもの。年齢のせいか、「フルトヴェングラーを、賛美しているようだが。」作者は、間違いなく「カラヤン閥」の人だから、カラヤンの「いい面も、悪い面も」包み隠さず書いている。作者が、結局「フルトヴェングラーを、超える超えることができなかった。」というのは、冷静だが、気の毒な話。カラヤンも気の毒な話だと思うからだ。「フルトヴェングラー大好きな。」私からすれば、カラヤンも気の毒なとも思うからだ。

カニさん さん | 兵庫県 | 不明

0
★
★
★
★
★
『フルトヴェングラーかカラヤンか』という...

投稿日:2022/12/24 (土)

『フルトヴェングラーかカラヤンか』という題名は二者択一の問題提議のようですが、内容は明確に「フルトヴェングラー讃」「カラヤン否」です。 ▼興味深いエピソードの宝庫ですが、中でも、客演指揮者がリハーサルで平凡な棒を振っているとき、突然みんながいい音を出し始めたので、見ると、フルトヴェングラーが後ろのドアを開けて覘きに来ていた。優れた指揮者というのは、顔を見せるだけでオーケストラの音を一変させてしまうほど影響力のあるものなのだ、というのは、忘れ難いものです。 ▼カラヤン批判の数々も辛辣で痛快、アンチ・カラヤン派は溜飲を下げるでしょう。 ▼オケ内部からの指揮者評として、重要な証言です。

タヴァーン さん | 東京都 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • May

    記録として。音楽のよろこび(バーンスタイン著)の次に読んだ本。単行本でした。まだ書棚にあるんじゃないかしら。H3年度読了。

  • アリョーシャ

    フルトヴェングラーと7年、カラヤンと30年共演したティンパニ奏者テーリヒェンの著作。フルトヴェングラーについてはその音楽性を讃え、カラヤンについてはその思い出の日々を回顧する。中立的には語っていない。最後はカラヤンに干されたこともあって、眉につば付けて読む必要はある。とはいえ、カラヤンとの日々を赤裸々に語ってくれているという点でとても貴重。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items