ヴィーラ・ヒラナンダニ

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夜の日記 金原瑞人選モダン・クラシックya

ヴィーラ・ヒラナンダニ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867930410
ISBN 10 : 4867930415
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第71回(2025年度)青少年読書感想文全国コンクール〈高等学校の部〉課題図書!

ニューベリー賞オナー賞受賞作!
イギリスからの独立とともに、ふたつに分かれてしまった祖国。ちがう宗教を信じる者たちが、互いを憎みあい、傷つけあっていく。少女とその家族は安全を求めて、長い旅に出た。自分の思いをことばにできない少女は亡き母にあてて、揺れる心を日記につづる。

【著者紹介】
ヴィーラ・ヒラナンダニ : ユダヤ系の母親とインド系の父親のもとコネチカット州で育つ。サラ・ローレンス・カレッジ大学院で文芸創作を学ぶ。サイモン&シュスター社の児童書編集者を経て作家に。執筆活動をつづけながら同カレッジで創作も教える。本書以外の著書にThe Whole Story of Half a Girl(2013、シドニー・テイラー優秀書籍賞、南アジア書籍賞最終候補作)など

金原瑞人 : 岡山市生まれ。法政大学教授。翻訳家。ヤングアダルト小説をはじめ、海外文学作品の紹介者として不動の人気を誇る。著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • hiace9000

    全編12歳の少女、ニーシャーから亡き母への日記という異色の構成。インドがイギリスから独立した1947年当時、インドとパキスタンの国境付近では、1400万人が国境を越え移動したという。その過程で宗教対立から生じた凄惨な殺戮が相次ぐ。その混乱期を生き抜いたある家族の物語が今作。そんな過去を紐解き、人と人が平和の元に生きるための異質への寛容と理解の尊さを改めて思う。人間の中に深く刻まれた、「排他」という業を乗り越え「ちがいを抱えながらも共に生きていくことができるのも、また人間である」という訳者の言を肝に銘ずる。

  • ☆よいこ

    良質海外YA。1947年インドとパキスタンの分割独立。12歳の双子の姉弟ニーシャ―とアーミルは父と祖母の4人でパキスタンになってしまったふるさとからインドへ移動する。ニューシャーが亡き母に宛てた手紙形式の日記▽p79.新しい国は生まれるけれど、わたしのふるさとは死んでいく。人間をグループに分けたらどこかのグループがほかより優れていると思いはじめるんだって。〜宗教に関係なく、からだなのなにはみんなおなじ血、内臓、骨があるのに▽異世界物じゃないリアル世界の物語に読むべきものがある。用語解説あり。2024.7刊

  • Aya Murakami

    図書館本。課題図書2025。 インドとパキスタンの仲が悪いのは知っていた。山崎豊子の沈まぬ太陽やマダムマロリーを思い出す。ガンジーもこの後殺されちゃうんだよなぁ。 平和で静かな日常がじわじわ壊されていくのが怖すぎる。本書で出てきたヒンドゥー教徒の家族はリベラルで教養のある家庭だと推測できる。それだけ逃避行のつらさのギャップはきついだろうな。

  • 天の川

    カシミール問題、印パの対立は知ってはいたけれど…宗教による分離独立は、その地の少数派の命を危険に晒すことになった。図らずもそれぞれの新しい国で少数派となってしまい、身を護る為に移動を余儀なくされた人々は1400万人(人口規模が違う)!交錯する双方が新たな国境線に集中する時、多数の血が流れた。なぜ?本来寛容であるべきはずの宗教は、実は同じ宗教を信仰する者に対してのみの寛容か。ガンディーの願いは叶わず、喜ぶべき独立は新たな対立を生んだことを、幸せだった生活を奪われた少女の日記から知る。⇒

  • 小太郎

    インドがイギリスから独立したときにインドのヒンドゥー教徒とイスラム教徒がパキスタンとインドに国を分けた1947年。ヒンドゥー教だったニーシャが生まれ故郷のミスプール(パキスタン)から新しい住まいのジョードブル(インド)に苦難の旅が始まります。その顛末を日記という形で物語にしたこの本。今でも国際紛争の多くは宗教絡みなのを見るにつけ、宗教って人間を不幸せにする為にあるような錯覚さえ覚えます。そんな中で健気に生きたニーシャの姿に心打たれました。★4

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