ヴィルヘルム・ハウフ

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冷たい心臓 ハウフ童話集

ヴィルヘルム・ハウフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784834017809
ISBN 10 : 483401780X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

19世紀初めのドイツが生んだ天才、ヴィルヘルム・ハウフ。彼の3つの童話を1冊の本にまとめた。「コウノトリになったカリフの話」など、不思議な話が満載。小学校上級向。買切。

【著者紹介】
ヴィルヘルム・ハウフ : 1802年11月29日、ドイツ南部のシュトゥットガルトに生まれる。テュービンゲンの神学大学に学んだ後、ヒューゲル男爵家の家庭教師となる。その家の子どもたちに語ったおとぎ話を、男爵夫人の勧めで出版した。『教養ある家庭の子どもたちのためのおとぎ話年鑑』として、1826年から三年続けてだされたおとぎ話集は、ドイツの子どもの本の古典として、読み継がれている。家庭教師をやめた後、新聞記者として文化記事を書く一方、歴史小説を次々と発表、ドイツのウォルター・スコットと呼ばれた。その方面の代表作に『リヒテンシュタイン』がある。1827年11月18日、二五歳の誕生日を目前にして、病気のために急逝した。同年にいとこと結婚し、はじめてのあかちゃんが誕生してすぐのことだった

乾侑美子 : 1941年、東京生まれ。お茶の水女子大学文教育学部教育心理学専攻課程卒業。家庭文庫を手つだった後、子どもの本の翻訳をはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    私はドイツにいっていたわりにはこの童話作家の本を見たことがありませんでした。グリムは目にしていますが、本屋にはミヒャエル・エンデばかりが並んでいました。この作家は寡作のようで、三つの童話集からこの本には話しがいくつか収められていますが、童話にしては結構大人向きかと思ったりして楽しめました。また挿絵もドイツのものだと思われますが昔のイメージがありこれもいい感じでした。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    物語の面白さを存分に楽しめる童話集。特に「隊商」での「切られた手の話」と他のお話が地繋がりだったと知った時の驚きは格別だ。「シュペルサルトの森の宿屋」は盗賊たちの棲む宿で眠らないようにお話をする旅人たちの来歴もまた、ドラマチック。作者は生粋のドイツ人だが、物語の物語はどれも上っ面だけの権威を重んじ、支配の傲慢さに無自覚な西洋文化を皮肉るものが多い。特に「若いイギリス人」での奇矯な甥の振る舞いを若者が真似するという所は今も昔も人間は変わらないのだな。個人的に「小さなムク」「鼻の小人」「鹿印銀貨の話」が好き。

  • 天の川

    グリム兄弟とほぼ同時代に活動した夭折の作家。収録の「隊商」「アレッサンドリアの長老とその奴隷たち」「シュペッサルトの森の宿屋」はいずれも登場人物たちがお話を披露する形式で、異国情緒たっぷりの千夜一夜物語風あり、ドイツの伝承ありで、子どもがワクワクしそう。挿絵が時代を感じさせる精密なもので、とてもステキでした。「切られた手の話」はゴシックロマンのような雰囲気ある話で、最後まで楽しめました。「小さなムク」「鼻の小人」「サイドの運命」も好き。

  • ちえ

    1802年に生まれ1827年25歳の誕生日を前に夭折したハウフの「隊商」「アレッサンドリアの長老とその奴隷たち」「シュッサベルトの森の宿屋」3つの童話集が収められている。どの童話集も千一夜物語同様、お話の中に、お話が入っているつくり。子供の頃ぞくぞくしながら読んだ「隊商」の印象でてっきりアラブの人だと思っていたのだがハウフはドイツ人だったのね。通して読むと当時からヨーロッパがトルコやアルジェリアといった国々と、違う文化を持ちながらも多くの行き来や交流があったのだとわかる。どれもとても面白かった

  • seraphim

    グリム兄弟の少し後に生まれたという、ヴィルヘルム・ハウフの創作童話集。どのおとぎ話も、作中話として、登場人物たちが、他の人に知っているお話を聞かせるというスタイルになっている。ハウフの作品の中には、お話というものの魅力が、繰り返し登場する。ハウフ自身がお話が大好きだったのだと感じた。こんな不思議なお話をしてくれる大人が、周りにいたら、どんなに素敵なことだろう。千一夜物語の雰囲気に似た、オリエンタルなお話も多いが、ドイツが舞台のお話も登場する。独特な魅力に溢れるお話の数々を堪能した。

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