長谷川智恵/ヴァイオリン・アルバム〜しづ心なく花の散るらむ
「著名アーティストとの共演、舞台での演奏・音楽制作、教授活動など、多方面で活躍めざましい長谷川智恵によるヴァイオリン・アルバム。
クライスラーをはじめとする有名なヴァイオリン・ソロ曲に、独自編曲によって姿を変えたドヴォルザーク『ロマンス』・フィビヒ『ポエム』・ワーグナー『アルバムブラット』(原曲:ピアノ伴奏・オーケストラ伴奏)の弦楽四重奏伴奏版(ヴァイオリン+弦楽四重奏)が所を得て差し挟まれ、昏暁を見るようなあわいの色彩を響かせる。チャイコフスキー『アンダンテ・カンタービレ』(交響曲第五番第2楽章)も全くの独自編曲で、チャイコフスキー版「運命交響曲」ともいえる原曲の、「運命」の主題が連なる中間部は思い切りよくカットされ、甘美な「ラブソング」としてピアノとヴァイオリンのみで奏でられている、エルガーやクライスラーの愛に応えた形と思しい。ソロと弦楽四重奏伴奏を積み重ねる構成から、最後はオリジナル曲『しづ心なく花の散るらむ』にて、どこか現代の風も吹く日本の旋律の粋をもって締め括られる。 演奏家にとどまらない構成家によるアルバムで、確かなヴァイオリニストでありつつも西洋クラシックの変容あらわで、今後のクラシック音楽界が楽しみになってしまう。」(販売元情報)
【収録情報】
1. クライスラー:愛の悲しみ
2. クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
3. エルガー:愛のあいさつ
4. フィビヒ:ポエム
5. マスネ:タイスの瞑想曲
6. ドヴォルザーク:母の教えたまえし歌
7. チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(交響曲第5番 第2楽章による)
8. ドヴォルザーク:ロマンス
9. ポンセ:エストレリータ
10. グラズノフ:アンダンテ・ソステヌート
11. ブラームス:メロディーのように
12. メンデルスゾーン:歌の翼に
13. ワーグナー:アルバムブラット
14. 長谷川智恵:しづ心なく花の散るらむ
長谷川智恵(ヴァイオリン)
前原亜友夢(ピアノ:1-3,5-7,9-12,14)
桜井大士(ヴァイオリン:4,8,13)
野中友多佳(ヴァイオリン:4,8,13
多井千洋(ヴィオラ:4,8,13)
芝ア紘生(チェロ:4,8,13)
録音時期:2022年10月18,19日
録音場所:東京、三鷹市、風のホール
録音方式:ステレオ(デジタル)
【長谷川智恵(ヴァイオリン、作曲・編曲)】
東京音楽大学器楽専攻音楽学部音楽学科ヴァイオリン科卒業。 2012年、Disney on Classic全国ツアーに参加。2017年第11回セシリア国際音楽コンクール室内楽部門入賞。第18回大阪国際音楽コンクール室内楽部門ファイナリスト。2019年より織田哲郎『幻奏夜』シリーズツアーに参加。2021年、AIRDOボーディングミュージックのアレンジ及び演奏を担当するなど、首都圏を中心に幅広く演奏活動を展開。(販売元情報)