ワファー・タルノーフスカ

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シリアの秘密の図書館

ワファー・タルノーフスカ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784774338538
ISBN 10 : 4774338532
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日常を破壊された人々が希望と安らぎを見出したのは、街から集められたたくさんの本だった――。レバノン内戦経験者である著者が、内戦下のシリアに実在した秘密図書館から着想を受けて紡いだ物語絵本。
なぜ、人間には本が必要なのか。困難な状況下でこそ発揮される、図書館の存在意義とは。
IPPY Award児童書部門金賞をはじめ、数々の賞に輝く話題作。小学校中学年から。

=あらすじ=
ヌールの暮らすダマスカスは、かつて花々の香りにあふれる美しい街だった。
しかし内戦が始まってからというもの、街は危険な戦場へと一変し、ヌールたちは地下シェルターでの避難生活を余儀なくされるようになる。
そんななか、ヌールとそのいとこ・アミールはあることを思いつく――秘密の地下図書館を作ろう!
やがてふたりが作った地下図書館は、恐怖と不安に苛まれるダマスカスの人々にとって、希望の光となっていく。

=受賞歴=
2024年 Anne Izard Storytellers’Choice Award受賞
2023年 Nautilus Book Awards金賞受賞
2022年 IPPY Award児童書部門金賞受賞

【著者紹介】
ワファー・タルノーフスカ : 多くの受賞歴をもつ作家、翻訳家、語り手。レバノンに生まれ、その後、インド、オーストラリア、アラブ首長国連邦、キプロスなど、いくつもの国でくらしてきた。今はイギリスとポーランドを行き来しながら、本やドキュメンタリー番組シナリオの執筆・翻訳にたずさわる一方、英語、アラビア語による語りきかせの場を提供している。ワファーは、自身を東西文化の架け橋と考えている

ヴァリ・ミンツィ : ルーマニア生まれ。エルサレムにあるイスラエル随一の美術学校、ベツァルエル美術デザイン学院に学ぶ。イラストレーター・編集者として、子どもむけの美術雑誌「エイナイム」の制作にたずさわっている。2012年、イスラエル博物館ベン・イツハク子どもの本イラストレーション賞を受賞。色彩豊かで想像力をかきたてる作風は、ボナール、ホックニー、マティスといった画家たちの影響を受けている

原田勝 : 1957年生まれ。東京外国語大学卒業。児童書・ヤングアダルト文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    タイトルと表紙絵に魅かれて読みました。戦時下のシリアであっても、子供たちの知的好奇心は素晴らしい。世界平和を願うばかりです。 https://www.kumonshuppan.com/pickup/the-secret-library/

  • どんぐり

    「香りの町」と呼ばれるシリアのダマスカス。その南西に位置するダラヤ(ダーライヤー)には、かつて秘密の図書館が存在した。内戦により町は破壊され、瓦礫が積み上がる中、若者たちはそこから本を拾い集め、地下に図書館を築いた。それは、文化と希望を守ろうとする静かな抵抗であり、「本は争わない」という言葉が象徴するように、知識と想像力が対立を超える力となり得ることを示している。この絵本を見ながら、ふとガザの現状に思いを巡らせた。

  • とよぽん

    本が私たちにもたらす偉大な力と光を、実際にあった奇跡のような事実に基づいて描き出された絵本。シリアのダマスカスは花の香りに包まれた美しい街だったのに、内戦でことごとく破壊され、大人も子どももそれまでの日常を奪われてしまった。そんな厳しく辛い現実にあって、がれきの中から集めた本が1万冊にもなり、地下室に秘密の図書館が作られた。しかも、子どもが中心になって作ったのだ。破壊の悲しみや別離の苦しみから本によって光を見出して、生きる力にしていった人々・・・。奇跡のような、実際にあったこと。

  • たまきら

    読み友さんの感想を読んで。世界中を旅してきた現在80代の女性に、一番印象に残っている土地はどこか聞いたことがあります。彼女の答えはイラクのバグダードとシリアのダマスカスでした。歴史、文化、人々。全てを賞賛した後で、「もうないけれどね」と言われた時の悲しさよ…。けれどもいまも、香り高く生きる人々がいて、私たちに「生きるために大切なこと」を伝えてくれるのです。人を人種で、宗教で、偏見で憎むことの愚かさよ。そこから派生する戦争という非人道的な行いを心から憎みます。

  • oldman獺祭魚翁

    10月20日の上皇后陛下のお誕生日に、陛下が最近愛読書として態々題を挙げられた絵本。あまり個別にタイトルや固有名詞を挙げられたりされない方が、あえて挙げられたという事で、早速図書館に予約して読んでみました。このシリアのダマスカスの私設図書館の話は、反アサド勢力の中心となったダマスカス近郊のダラヤのエピソードとして、既に翻訳書が2冊出ているが、今回また別の著者で絵本が出た。これを敢えて愛読書として挙げられた上皇后陛下の平和を希求するお気持ちを思い読んで欲しい。

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