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深海の地図をつくる 五大洋の底をめぐる命がけの競争

ローラ トレザウェイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784760156467
ISBN 10 : 4760156461
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

海は、探検と収奪に満ちている――! 

★『サイエンス・ニュース』2023年ベストブック

★『グローブ・アンド・メール』2023年ベストノンフィクション

★「必読の書。[‥]すべてが非常に読みやすく、そして深く不吉な内容だ。」
――サイモン・ウィンチェスター、『世界を変えた地図』著者(『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』より)

★「魅惑的な海の物語。息をのむ冒険、ハイリスクの探検、政治的陰謀が詰まっている。トレザウェイは私たちを海の底へと導き、なぜそこがそれほど重要かを巧みに示している。」
――ヘレン・スケールズ、『深海学』著者

【概要】
地球の表面積の約70%を覆っている海。その海底に目を向けると、2020年代初頭までに4分の1程度しかマッピングされておらず、ほとんどが海岸線近くの浅い海に偏っている。海底の4分の3は、未調査のままなのだ。

“一般的な世界地図は、この地球がすべてマッピングされているという印象を与えがちだ。私は子どものとき地球儀を見ながら、北アメリカのロッキー山脈やアジアのヒマラヤ山脈を表す出っ張りを指でなぞっていたのを覚えている。一方の海はというと、すべすべで何もない青色で示されていた。あの頃は、陸の激しい凹凸が海との境界で終わっていることに何の違和感もなかった。あの滑らかな面は水を表していると、当時の私は思っていたのだろうか? おそらく、何も考えていなかったのだろう。だが、陸の地形の隆起や沈降の激しさが海面下でも続いているはずだということは、今の私にははっきりとわかる。”(第一章 深海を目指す探検)

そして現在、2030年までに「全世界を網羅する完全な海底地形図」を作成するという壮大なプロジェクトが進んでいる。

五大洋の最深部を目指す探検家、北極圏の空白を埋めるイヌイットの猟師、メキシコ湾で潜水する考古学者、大量の水上ドローン、地形の命名と領土問題、情報を秘匿する国家、企業の採掘に抗う活動家たち‥‥

本書は、欲望渦巻く現場に、受賞歴のある環境・海洋ジャーナリストが迫った一冊だ。

“私がノーチラス号でレナート・ケインの横に座っていたときに、はっきりとわかった真実が一つある。それは、地球の海底地形図は、完成させようと思えば今すぐにでも可能だということだ。それどころか、私たちは完成させるためのツールや技術を、すでに何十年も前に手に入れていた。では、なぜ完成していないのか?”(序章)

今、私たちの足元で起きていることすべてがわかる、壮大な海洋ノンフィクション! 

【著者紹介】
ローラ トレザウェイ : 受賞歴もある環境・海洋ジャーナリストで、著作にThe Imperiled Ocean:Human Stories from a Changing Sea(『危険にさらされている海洋―変化する海での人間の物語』)がある。2020年、カナダ・ライターズ・トラスト新人賞を受賞。カナダのバンクーバー水族館のライター兼編集者を務めていた経験もある。文芸創作の分野で、ブリティッシュコロンビア大学芸術修士号を取得。現在はオンタリオ州のシェリダン・カレッジで、クリエイティブ・ノンフィクションを教えている

尼丁千津子 : 英語翻訳者。神戸大学理学部数学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • pati yayan

    2030年までにすべての海をマッピングするという話を追っかけていった本。オーシャンマッパーという職種があることを初めて知りました。深海の地図をつくることで、生物学や地質学、水中古典学等、様々な分野に寄与できる一方で、地図により海底の様子が顕在化することで資源採掘といったきな臭い話も挙がってきて、国際会議における利権の鬩ぎあいがあったりして、その中でバランス感覚をもって記述されている点が好ましい。ただ、本文中に図や挿絵が1枚も無くテキスト一辺倒なのは読み手を選ぶかもしれません。

  • あああ

    在米ジャーナリストによる、世界海底地図製作に関するドキュメンタリー。前半は筆者自身が実際に海底マッピングの旅に同行する様子、半ばからは、宇宙開発がこれほど進展しつつある中で何故いまだに人類は海底の世界地図を作ることができないでいるのか、そして深海を巡って今も解決されない政治問題と環境問題、考古学的問題など、内容がページ数に対してとても濃い。筆者の「ジャーナリストとして何を伝えるべきか」みたいな葛藤が常に感じられる。

  • Go Extreme

    海底全体を2030年までに完全にマッピング 人類が直面する根本的な選択肢 人類の知識の奇妙な偏り シーベッド2030プロジェクト マリー・サープ 海底はすでに十分にマップされている=錯覚 ザ・ファイブ・ディープス 地政学と資源支配の争い 全人類の共有財産 海底採掘の環境的影響 回復時間の長さ 気候危機時代における自殺的な行為 インディジェナス・コミュニティの未マップ領域 衝突する二つのビジョン 保全と搾取 マッピング→搾取 南極大陸のモデル 深海の熱水噴出孔 マッピングなしには深海を保全することもできない

  • takao

    ふむ

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