ローズマリー・サリヴァン

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スターリンの娘 下(仮)スヴェトラーナが歩んだ茨の道

ローズマリー・サリヴァン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560095744
ISBN 10 : 4560095744
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
染谷徹 ,  

Content Description

「自分自身の人生なんてあり得ない。いや、どんな人生もあり得ない。父親の名前の付属品でしかないからだ」父親の名前の重圧を背負い、過酷な運命から逃れようとした波瀾の八十五年。東西冷戦の影響から、回想録の出版、財産の喪失、ソ連の崩壊、プーチン登場まで、まさにもう一つの「20世紀史」。写真多数収録。

目次 : 第3部 アメリカへの亡命(謎の人物/ 『友人に宛てた二十通の手紙』/ 冷酷な拒絶/ 『たった一年』/ タリアセンの罠/ モンテネグロの女性/ スターリンの娘、芝刈り機を押す/ KGBの格好の標的/ 米国市民ラーナ・ピータース/ 自由という名の現代のジャングル)/ 第4部 西欧社会で生き残る方法(英国ケンブリッジ市チョーサー・ロード/ ソ連への帰国/ トビリシ間奏曲/ 米国の現実/ タイト・スカートは自殺に向かない/ 連中は少しも変わっていない/ 最後の帰還)

【著者紹介】
ローズマリー・サリヴァン : 詩人、短篇小説作家、伝記作家、文芸評論家、書評家、コラムニスト。トロント大学の名誉教授であり、グッゲンハイム財団、カマルゴ財団、トルドー財団から奨励金を得ている。また、ローン・ピアス勲章の受章者であり、文学と文化への貢献を認められてカナダ王立協会から表彰され、カナダ四等勲爵子の称号を有する

染谷徹 : 1940年生。東京外国語大学ロシア語科卒。ロシア政治史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 星落秋風五丈原

    独裁者の元を離れて来たスヴェトラーナなのに、もう一人の独裁者に手もなく絡め取られてしまうところが、彼女の甘さである。独裁者とは、高名な建築家で日本にも縁の深いフランク・ロイド・ライトの三番目の妻、オルガ・イヴァノウァ・ヒンゼンブルグだ。彼女は自分の言う事を聞く男を夫としてあてがった。そして設計工房「タリアセン」の維持や、自分やライトの弟子達のために、スヴェトラーナの資金を流用した。この辺りの事はライトやスヴェトラーナのウィキペディアにも書いていないので、今回かなり踏み込んだ取材がなされたということだろう。

  • kei

    スターリンの娘、スヴェトラーナは亡命しとうとうアメリカに入国します。紆余曲折がありつつも自叙伝を出版しアメリカでの生活はスタート、しかし彼女は資本主義社会での生き方に順応できず、無知だったため、所持金が減っていきアメリカ国内を転々としたのち、イギリスに渡り一度ロシアに帰国、再度アメリカに渡り、さらにイギリスへ。最後はアメリカで生涯を終えます。上巻とは違い、ロシアが出てくるのは一部でほぼアメリカとイギリスでの暮らしです。

  • ケニオミ

    非常に考えさせられました。当然のことながら、親を選ぶことはできません。自分の親が、自分の親しい親戚のおじちゃん、おばちゃんを含め、大勢の人々を死に追いやった張本人であることを知ったらどうしたらいいでしょうか。そしてその親のお陰で生活の保証を受けているが、彼が創り上げたシステムが誤りであると確信してしまったらどうでしょうか。本書の主人公であるスターリンの娘は自由求め米国に亡命してしまいます。そこからが彼女の新たな苦悩の始まりでした。人生を翻弄されながらも、芯を通そうとし続けた姿に憐れみを感じました。

  • Toska

    上下巻の感想。皇女・皇子と呼ばれる身分の人々は(日本含め)今でもいくつかの国々にいる。彼ら王侯のほとんどが、自らに課された「社会的役割」を懸命に果たそうとしている。だがスヴェトラーナはそうではなかった。ソ連のエスタブリッシュメントとして生きることも、アメリカ亡命後に反共の闘士という役割を担うこともなかった。彼女は徹頭徹尾「自分」のために生き、自分の自由、恋、遺恨、快楽…に従って行動し続けた。彼女は他人からの期待に決して応えようとせず、そんなものには無頓着な人だった。ある意味でとてつもない傑物。

  • しびぞう

    少し気が強く、この世に生き辛さを感じている女性であれば必読の書であると思う。スヴェトラーナに感情移入せずにはいられない。上巻で思った「魅力的でありながら恋に恵まれないのは何故?」という疑問の回答は得られなかったが、私もスヴェトラーナが好きになってしまった。何より、目上の方に失礼な言い方ではあるが、染谷徹氏の翻訳が素晴らしく、翻訳書を読むときのもどかしさを全く感じずに読み終えることができた。391頁後半、スヴェトラーナ最期の手紙が訳されているが、その追伸に書かれた文言を見て氏の手腕の凄さに敬服した。

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