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土地の記憶から読み解く早稲田 江戸・東京のなかの小宇宙

ローザ・カーロリ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585222996
ISBN 10 : 4585222995
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大都市東京の周縁、早稲田界隈。低地と台地と、多くの坂に形どられたこの地を歩き続けた一人のイタリア人研究者がいた。神田川・東京専門学校・尾張藩下屋敷・穴八幡宮・胸突坂・夏目漱石・椿山荘―過去と現在、様々な学問領域を横断する自在な構想力で、古代・中世・近世に遡る土地の基層を掘り起こし、早稲田という「小宇宙(ミクロコスモ)」から、江戸・東京という「大宇宙(マクロコスモ)」を描く。膨大な文献・史料の博捜と現地踏査から土地の文化的・歴史的価値を発見する、もうひとつの江戸・東京学。

目次 : 第1章 井の頭から江戸の井戸まで―神田川と水都としての江戸の発展(神田川と早稲田―早稲が植えられた田/ 太田道潅と神田川/ 徳川幕府の成立と江戸の発展/ 「水の都」としての江戸と神田上水)/ 第2章 江戸から大江戸へ―振袖火事と早稲田界隈の下屋敷の誕生(明暦の大火と江戸の展開/ 下屋敷の誕生/ 戸山の尾張藩下屋敷とその周辺/ 下戸塚の屋敷と聖なる空間/ 高田の馬場)/ 第3章 椿の山―神田川の北側(熊本藩細川家の下屋敷の変遷―幕末から明治維新へ/ 山県有朋の邸宅―椿山荘/ 椿山荘の西隣り/ 胸付坂―駒塚橋まで続く急こう配)/ 第4章 早稲田(大隈重信と早稲田の邸宅/ 東京専門学校から早稲田大学へ/ 早稲田界隈の発展)

【著者紹介】
ローザ・カーロリ : 1960年生まれ。ヴェネツィア「カ・フォスカリ」大学教授。専門は、日本近現代史、沖縄史、江戸・東京の都市史

大内紀彦 : 1976年生まれ。ヴェネツィア「カ・フォスカリ」大学大学院修了。特別支援学校教員。専門は、日伊文化交流史、特別支援教育

フィリッポ・ドルネッティ : 1978年生まれ。慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。訪問研究員および兼任講師。専門は経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • RASCAL

    この辺りはお散歩、ジョギングコースなので良く知っているつもりだったが、こうして読んでみると、知らないこともあったなあ。とりあえず今日、穴八幡から水神社、甘泉園を訪問、源兵衛が緊急事態宣言終了まで休業だって。

  • スイ

    丹念な調査に脱帽! とても興味深かった。 早稲田に焦点を当てているけれど、背後の時代の流れも丁寧に述べられていて、新鮮な驚きもたくさん。 語られている場所を私も歩いて辿りたくなった。

  • paluko

    「神田川と水都としての江戸の発展」みたいな章の副題からわかるとおり、やや学術寄りの本なのでそれほどとっつき易くはないが、ご近所の話なので非常に興味深く読んだ。都心最高峰(標高45m)の箱根山は尾張藩の大名屋敷の敷地内に再現された東海道五十三次の一部だった(82頁)という記述には、その壮大さにクラクラ。水神社の二本の大銀杏は、かの永井荷風もスケッチに残している(151頁)。水道奉行が水源保護などにあたり、糞尿を水路に流して処理することを禁じるなどして江戸は世界で最も衛生管理のゆき届いた町になった(50頁)。

  • katashin86

    牛込と目白台の境、行政的にも地形的にも一貫性や統一性の欠如した都の西北・早稲田の地。高田馬場穴八幡と雑司ヶ谷鬼子母神の間をつなぐ参詣の地に、江戸郊外として大名下屋敷が並ぶことで武家と庶民が混ざり合い、明治からは学生の街となっていく。 坂と川で起伏する土地にさまざまな由来がまじりあうこの町を歩きながら、土地の記憶をたどるのが楽しくなる一冊。

  • Miki

    歴史がわかっておもしろかったです

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