ロンダ・シービンガー

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植物と帝国 抹殺された中絶薬とジェンダ-

ロンダ・シービンガー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784875024019
ISBN 10 : 4875024010
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

女を「産む機械」にするのは誰か。中絶薬となる植物を通じて、カリブ世界とヨーロッパをめぐるジェンダー・ポリティックスを読み解く。アメリカ歴史学会大西洋世界史賞などを受賞した注目の書。

【著者紹介】
ロンダ・シービンガー : 長らくペンシルヴェニア州立大学歴史学教授を務めたあと、2004年よりスタンフォード大学科学史教授および同大学「女性とジェンダー」研究所所長。近世から現代にいたる科学とジェンダーのテーマを先鋭的に追究し、『植物と帝国』の大半は、女性歴史家として初めてアレクサンダー・フォン・フルボルト研究賞を受賞し、ドイツのマックス・プランク科学史研究所に滞在中に執筆する

小川眞里子 : 東京大学大学院理学研究科科学史科学基礎論修士課程修了。同大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。三重大学教授

弓削尚子 : お茶の水女子大学人間文化研究科博士課程単位取得退学、博士(人文科学)。専攻、ドイツ史、ジェンダー史。早稲田大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • take0

    博物学全盛期、莫大な利益と名声をもたらす薬剤、香辛料、嗜好品となる植物を求めて、西欧の植民地にあったカリブ海地域に分け入った植物学者の植物探査の状況▼現地の奴隷女性の間で中絶薬として用いられたオウコチョウという植物に注目する形での当時の奴隷女性達、並びに西欧での女性の中絶、出産コントロールの問題と、中絶薬として西欧に伝えられなかった事実に見る人口増加が国富に繋がるとする男性中心の国家政策▼当時の植物学における帝国主義的、男性主義的志向、等を論じ、西洋近代科学のジェンダー構造を照らし出している。

  • ヒナコ

    植民地化された西インド諸島において、オウコチョウを使った中絶は一般的だった。それは、子供を産んでも奴隷として奴隷主に搾取されてしまう黒人奴隷女性たちの、抵抗の手段の一つだった。西インド諸島にやってきたヨーロッパの植物学者たちは、こうしたオウコチョウを発見し、またその利用のされ方を記録した。しかし、オウコチョウはヨーロッパに観賞用の植物としては流通していったが、中絶薬としては流通せず、そうした利用の歴史は忘れられていった。→

  • kenitirokikuti

    植民地科学の一側面。リンネやフンボルトらの名前があがっている▲カリブ海への黒人奴隷はアフリカ西部の女性がメインだった(女工哀史を連想しよう。本土では男性奴隷がメイン。中国人の苦力もそうだったな…)。堕胎や間引きをする文化を持っており、堕ろすための薬草なども知られていたが、その知識は欧州へはブロックされた、という。

  • takao

    ふむ

  • メルセ・ひすい

    9. 06 ★5  A.Sの悪癖・自国本位! 植民地支配で知識が失われた謎を追う! 学術的に貴重本 18世紀、ヨーロッパ人は新大陸の植物探査を行い、先住民やアフリカから移入された奴隷たちからの情報も植物標本とともに収集されたが、中絶薬となる植物の知識は抹殺された。植物探査のはらむ深刻なモラル問題に光を当てる。

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