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ミケランジェロの生涯

ロマン・ロラン

User Review :3.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003255636
ISBN 10 : 4003255631
Format
Books
Publisher
Release Date
December/1992
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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この文豪によるベートーヴェンやトルストイ...

投稿日:2021/04/22 (木)

この文豪によるベートーヴェンやトルストイの伝記と同様、求道者としての人生を貫いた天才への大いなる共感に貫かれた伝記。ただし、ミケランジェロの伝記としては、更に詳細なものが日本でも何冊も出版されているので、どちらかと言えばロラン好きのための本。ミケランジェロの伝記で、簡潔なものの中で最も面白いのは、ミケランジェロと同時代人で、同じイタリアの芸術家でもあるヴァザーリの列伝所収のものだと思う。

トロ さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • テツ

    芸術には疎いけれどミケランジェロによるサン・ピエトロ大聖堂のピエタだけは大好きで死ぬまでに一度見たいと思っている。そんなわけでミケランジェロの生涯を。偏屈で孤独な変わった人間が物言わぬ物質を削り、それがそこにあることが約束されていたかのような神の姿を取り出す。芸術って人間の成す小さな奇跡だよな。生前から賛美され崇拝されていたこんな天才にも悩み苦しみがあり、その手で石の中から神を抉り出してもそれは消えなかったという現実。色々考えちゃうな。彼の魂が安らかでありますように。

  • 会津の斎藤

    輝かしい栄光や偉業に目はいきがちですが、 偉人にはそれ相応の苦悩があるんだ。と感じました。 88歳まで生きて、死ぬ直前まで制作していたとは。 凄い。

  • Satoshi

    システィーナ礼拝堂の天井画は死ぬまでに見てみたい芸術作品の一つである。その作者であるミケランジェロの生涯をロマン・ロランが描いた名著。力強い作品から、妥協を知らぬ強い意思の持ち主だと勝手に想像していたが、権力者の思惑に右往左往させられ、孤独な生涯を生きた信仰心の強い人物であることがわかった。セルフネグレクト気味な私生活とワーカホリック気味な製作過程も興味深い内容だった。

  • Fumoh

    ミケランジェロの伝記という側面も持ちながら、著者もあとがきで言っている通り、これはロマン・ロラン自身の芸術作品、また自画像のようなものでもあります。ミケランジェロが気難し屋でありながらも多数の偉大な傑作を制作したこと、日常生活がボロボロで仕事人間だったことは有名ですが、手稿や素描などを焼却してしまったことなどから、私生活についてはあんまりよく分かっていない人です。ただし代わる代わる「教皇」というクライアントが代わってしまい、また同時代の数多くの芸術家たちと不本意にも比べられ、傷つきやすくも情熱的な彼は、

  • twinsun

    ベートーヴェンの生涯を読んで続けて読むと、同じ著者の選択と記述によるせいかもしれないが途方もない才能を抱えてゆえに芸は身を助けるように困難も乗り越えるが家庭や雇用主に搾取され生活に追いかけられて追い詰められていくさまが非情で実現されず残された仕事が惜しまれる。最後のロンダニーニのピエタ。彼が掘り出しえなかったもの。偉大さを思い知るほどに88年でも足りなかったミケランジェロの人生であるがあの若き日のサン・ピエトロのピエタ!20代半ばであれをものしたのだ。人類の金字塔。

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