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ナパーム空爆史

ロバート・m・ニール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778315061
ISBN 10 : 4778315065
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

東京大空襲、ヴェトナム戦争、イラク侵攻―「悪魔の兵器」と呼ばれ、民間人を大量虐殺してきたナパーム弾の歴史が暴く戦争の本質。

目次 : 第1部 英雄(ハーバードの天才/ 匿名研究プロジェクトNo.4/ アメリカのカミカゼ―自爆コウモリ計画/ われわれは容赦なく戦う/ アメリカの世紀)/ 第2部 兵士(自由のための灼熱地獄/ ヴェトナム症候群/ 百聞は一見に如かず/ 告発)/ 第3部 つまはじき(ベイビー・バーナー/ 炎の審判/ 第三の議定書/ 裁きの日/ 自らの名を語ることさえはばかられる兵器)

【著者紹介】
ロバート・M.ニーア : コロンビア大学歴史学科講師。専門分野はアメリカ軍事および経済、現代国際法。弁護士資格も持つ

田口俊樹 : 翻訳家。早稲田大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • harass

    ナパームの開発と廃絶までのノンフィクション。このゲル状焼夷剤は1942年に開発され安価で使いやすく絶大な威力を発揮した。だがベトナム戦争で被害者の子どもの写真が報道され反戦運動の高まりとともに、ナパームの名は極悪なイメージを帯び続ける。2001年に米国はナパームを廃絶したが、ほぼおなじ種類で別名の焼夷剤が使用されているという。ナパームという言葉と映画の映像から、自分はベトナム戦争から使われだしたのかと思っていたが、東京大空襲ですでに使われていたと知り驚く。ちょっと退屈に感じるところがありそこが残念。

  • Willie the Wildcat

    民間人の犠牲も念頭故に、実験も日独家屋!?実践はもちろん兵器開発に倫理性などある訳はない。とは言え、大戦末期の日本空爆の件には、唯々絶句。標的も決めず?出世のため?「モトロフの花束」や「料理用油」など、時代を経ても続く”言葉遊び”に嫌悪感。時勢とはいえ、日本も弾筒製造し、加害者の一端を担う矛盾。加えて、その後も世界に広がる「被害者が加害者となる」構図。転機はベトナム戦争。真実が人の心底を問う!痛烈な皮肉は、残存ナパーム。使用済み核燃料と同様、人類の愚かさを備忘。『炎の審判』とは悲しくも言い得て妙。

  • Shintaro

    ナパーム材を加えてナフサをゲル状にしたナパーム焼夷弾は、第二次大戦時にM-69集束焼夷弾として完成し、東京大空襲ほか各都市に使われ、日本人を最も多く殺した兵器となった。その後朝鮮半島やベトナムでも使われ、ベトナム反戦運動とともに非人道的兵器として対人地雷やクラスター爆弾同様使用を禁じられた。第V議定書にサインしたのはオバマ氏その人である。戦争に関する書を読むのは苦しいが、戦争は不可避なのか、可避なのか、避けられるとしたらその条件は何なのか、それを知りたくて読んでいる。そして核兵器は今でも禁じられていない。

  • BLACK無糖好き

    ナパームの炎はどんな標的でも命中するとその表面に飛び散ってしっかりと付着し、1000度以上の高温を保つ(p109)。このおぞましいゲル状焼夷兵器が人類にどのような被害を与えてきたか、又開発国であるアメリカが、国連の特定通常兵器使用禁止条約でナパーム弾の禁止を承認するまでの経緯が圧倒的な臨場感を伴って描かれる。ナパーム弾の廃棄処理でカリフォルニアからインディアナヘ輸送するが地域の大反対から、結局テキサス、ルイジアナでの廃棄になる辺りはいかにもという悲しい現実も浮き彫りとなる。 

  • sasha

    人も建物も松明にしてしまうナパームの開発から、実戦でどのように使用され、その被害の大きさ、アメリカ国内での反ナパーム運動、そして国際的な禁止兵器になるまでを詳細に綴っている。が、いかんせん中だるみする。日本向けであろう副題も「必要か?」と感じた。確かに東京大空襲の被害の模様はかなり詳しく書かれているけどね。ナパームの使用について、アメリカ政府には明らかなアジア差別があったんじゃないかと思うんだよね。ヴェトナム戦争を知ると特にそう思うわ。

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