ロバート・m・サポルスキー

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善と悪の生物学 下 何がヒトを動かしているのか

ロバート・m・サポルスキー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819463
ISBN 10 : 4140819464
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“我々”と“彼ら”を区別するのは人間だけか?集団のなかの序列はどのように決まるのか?協力したり裏切ったりするのはなぜか?霊長類学、社会心理学、文化人類学から行動経済学といった学問分野を横断し、集団どうしの間で起こる暴力、戦争という「最悪の行動」はなぜ終わらないのかという問いに立ち向かう、スタンフォード大学教授の挑戦!

目次 : 第11章 “我々”対“彼ら”/ 第12章 階層構造、服従、抵抗/ 第13章 道徳性と、正しい行動を理解し実行すること/ 第14章 人の痛みを感じ、理解し、和らげる/ 第15章 象徴のための殺人/ 第16章 生物学、刑事司法制度、そして(もちろん)自由意志/ 第17章 戦争と平和

【著者紹介】
ロバート・M・サポルスキー : 1957年生まれ。アメリカの神経内分泌学者、行動生物学者。スタンフォード大学教授(生物学/神経科学/神経外科)。ストレスと神経変性の関連を研究し、その一環としてヒヒの集団の長期にわたる観察とコルチゾール・レベルの調査を続けている。1987年のマッカーサー基金、NSFのPresidential Young Investigator Awardなどを受けている。2007年にはアメリカ科学振興協会(AAAS)のJohn P.McGovern Awardを受賞

大田直子 : 翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • くさてる

    「なにがヒトを動かしているのか」突き詰めればそれだけのシンプルな問いへの答えは複雑だ。でも本当に面白い問いだった。人間と動物の共通点、違う点、善と悪のはざまにたつ人間、未来への希望だけでなく、過去にも築かれた人間性の証拠。読書としても面白かったけれど、こんな内容を学校で勉強したかったと思った。

  • あつお

    人間行動の善悪を科学的に探る一冊。 本書は、人間の「善」と「悪」の行動がどのように生じるのかを多面的に分析する。@行動は、短期的な神経伝達物質の変化や中期的な学習、進化の過程による本能など、異なる時間軸の影響を受ける。A文化や社会的要因が善悪の基準を形成し、競争と協力のバランスが行動を左右する。B教育や社会制度の改善が、暴力の抑制や共感の促進に寄与する。本書は、単純な道徳的判断を超え、科学的視点で行動を再考する重要性を教えてくれる。

  • 人生ゴルディアス

    下巻の印象は倫理学。著者は自由意志に否定的で、脳科学の知識を次々に出されると確かに自由意思はないかのように感じるが、サラミ戦術ではとも思う。還元主義では創発性を捕えられなくないか? ただ、脳科学、遺伝学の進歩により、ある犯罪者のその犯罪は本人の意志ではどうしようもないことだったね、と(遺族はともかく)社会が考えるようになるのはさほど珍しくないことで、それが続くのならば今は急進的な考え(刑法の排除とか)も当たり前になるかも、みたいな挑戦的な論もあってよかった。

  • まんぼう

    例、てんかん症状は病気だが、薬を飲まなかったのに車を運転して事故を起こした場合は病気とは関係ない。というのが責任の境界線と自由意志の結論のようだ。妥当な結論に落ち着いた感。今後さらに脳の発達や外因内因の影響を考慮に入れていく方向性。それらの部分を逆にして、最善の行為、文化的才能、高IQ、優れた運動能力、優れた徳性なども同じく外因内因の積み重ねの結果であって誉めるべきものでもないという部分は、少し前に話題になったサンデル教授のエリート大学生たちに対する戒めとも共通する。

  • タキタカンセイ

    〈我々〉はなぜ〈彼ら〉を殺すことをためらわないのか。〈我々〉と〈彼ら〉をわけるものは何か。その境界線は容易に変化する。私達は今、リアルタイムでその実例を目にしている(パレスチナで、ウクライナで、アメリカ大統領選で、近くはSNSで「ネトウヨ、ガー」「パヨク、ガー」と言ったり思ったりする時)。著者はそれをニューロンやホルモンのレベルから検証、考察する。そもそも「善」と「悪」とは何なのか。南アフリカのアパルトヘイトや真珠湾攻撃や第一次世界大戦やソンミ村虐殺事件における〈彼我〉の越境の事例が感動的。

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