ロバート・m・サポルスキー

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善と悪の生物学 上 何がヒトを動かしているのか

ロバート・m・サポルスキー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819456
ISBN 10 : 4140819456
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ある行動の瞬間から、その一秒前に脳内で何が起こったか、数秒から数分前の感覚刺激はどうだったか、数時間から数日前のホルモンの状態は?と時間をさかのぼり、行動を決定する要因を探る。幼少期の体験は成人後の行動にどのように影響するか?文化や人類の進化過程は行動にどんな影響を及ぼすのか?人間行動の根源に迫る壮大な旅!

目次 : 第1章 行動/ 第2章 一秒前/ 第3章 数秒から数分前/ 第4章 数時間から数日前/ 第5章 数日から数か月前/ 第6章 青年期―「おれの前頭葉はどこだ?」/ 第7章 ゆりかごへ、そして子宮へもどる/ 第8章 受精卵までもどる/ 第9章 数百年から数千年前/ 第10章 行動の進化

【著者紹介】
ロバート・M・サポルスキー : 1957年生まれ。アメリカの神経内分泌学者、行動生物学者。スタンフォード大学教授(生物学/神経科学/神経外科)。ストレスと神経変性の関連を研究し、その一環としてヒヒの集団の長期にわたる観察とコルチゾール・レベルの調査を続けている。1987年のマッカーサー基金、NSFのPresidential Young Investigator Awardなどを受けている。2007年にはアメリカ科学振興協会(AAAS)のJohn P.McGovern Awardを受賞。多数の著書があり、作家としても定評がある。本書『善と悪の生物学』は、ワシントン・ポスト紙によって「2017年の10冊」に選出された

大田直子 : 翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • くさてる

    正直言って、難しい部分も多いので、自分が完全に理解できた自信はない。けれど、著者もその(一般書としては)難しい内容であることに気を配っていたのか、丁寧な注や(これが面白かった)、嚙み砕いた表現、イメージが湧きやすい事例などをふんだんに盛り込んでいたので、上下巻を読破することが出来ました。感想は下巻で。

  • あつお

    人間行動の多様な要素に迫る一冊。 本書『善と悪の生物学』では、人間が善と悪の行動を取る理由を多角的に分析する。@神経生物学において、大脳辺縁系や自律神経系が感情や行動に影響を与える。A動物行動学から、人間の無意識の行動が普遍的法則に支配されることを示す。B進化生物学的視点からは、血縁や集団の生存が行動に及ぼす影響を論じる。科学的視点を超えた、深い人間理解への招待状のような作品である。

  • 人生ゴルディアス

    ある人物が特定の一瞬にある行動をとったとして、ミクロ秒では脳内の神経伝達物質が行動を誘発しているが、それはその数秒前に脳の特定部位を刺激するホルモンが出たせいで、数時間前には特定ホルモンが出やすい状況に脳が陥っていたし(例えばストレス)、数日前にはそんな状況に陥るきっかけがあって(失業)、数年前にはその予兆があって(学校で勉強をろくにしなかった)……みたいに、ある一瞬の行動の原因のスケールを、ミクロからマクロ、文化、進化にまで広げて考察するというすごい試み。正直キャパオーバーだが、面白くはある。

  • まんぼう

    「引き金を引く」も「腕に触る」も「行為」そのものに善悪があるのではなく、その行為が行われた状況によりそれが善か悪なのかが決定される。本書に従うと最善と最悪の行為。それが引き起こされる原因は何か。行為の瞬間から始まり、ホルモン、遺伝子、脳の発達、性別、環境、文化、人種、宗教…とありとあらゆる要素から人間の行為を紐解く。嚙み砕いて書かれているのだけれど非常に難しい!感情と理性と脳みそフル回転。そして振り落とされた。でも重要なところは理解できたから良しとする。

  • aki

    攻撃、競争、協力、共感といった人間の行動はなぜ起こるのか?を考えるとき、「生物学的」側面と「心理学的」または「文化的」側面を区別することは意味がない。一秒前に脳内(扁桃体や前頭葉)で何が分泌されたか、数分前に接した刺激、数日前に分泌されたホルモン、数ヵ月前に強化されたニューロン、青年期の前頭葉への仲間関係の影響、子宮の中で浴びたホルモン、乳幼児期の逆境体験、そもそもどんな遺伝子を保有して、どんな文化で生きているか、等々、原因は複雑に影響し合い、明快な原因(ひとつの脳領域や遺伝子)は存在しない。

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