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倒れゆく巨象 Ibmはなぜ凋落したのか

ロバート・クリンジリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396650520
ISBN 10 : 4396650523
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

株価上昇の追求、国内人員を8割削減する大量リストラ、事業売却…彼らはトヨタ生産方式を読み誤っていた。日本企業も他人事ではない!CEOたちの誤算と大罪。巨大企業はこうして沈む。

目次 : 落日のビッグブルー―なぜIBMは今日の絶望的な状況を迎えたのか/ 巨象の体質―アメリカを象徴するブランドを支えた保守性とマイペース/ 外様経営者の過ち―ガースナーはIBMを建て直したと同時に衰亡の種も蒔いた/ まやかしのロードマップ―企業目標は二〇一五年にEPS二〇ドルを達成すること/ 巨大企業は変われない―かつての成功を追いかけ「プロセス」に固執する企業体質/ 読み誤ったトヨタ生産方式―リーダーたちの頭には「販売」と「コスト削減」しかなかった/ 二〇一五年に向けた「死の行進」―すべてはコスト削減のため‐自滅行為は繰り返される/ 売却された二つの事業―なぜIBMはPC事業とサーバー事業をレノボに売却したのか/ 秘策は自社株買い―発行済み株式数の削減に支えられていたEPS増加のカラクリ/ メンフィスの教訓―ヒルトンとサービスマスター、二大顧客を失った理由/ ビッグブルーが生き残る道―既存事業と「大きな儲け話」の問題点と解決策/ 破綻へと導かれる未来―現実を見失った経営陣は世界規模の再編成計画を実行した

【著者紹介】
ロバート・クリンジリー : ジャーナリスト、ITライター。1953年オハイオ州生まれ。「フォーブス」「ニューズウィーク」などに寄稿。とくにIT分野で活躍し、シリコンバレーのテクノロジー企業やIT企業の創業者から従業員まで、幅広い人々から支持を得ている

夏井幸子 : 1964年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    崩れたCS/ES/BSのバランス。収益増/コスト減はビジネス上の基本。EPS/PTI/ROIなどの指標も財務”健康度”。但し、数字に秘められた意味が鍵。経緯の齎す将来性。記載内容の「Exec.の狙い」が事実とした場合、問題は一過性かどうかという気がする。目に見える救いは、不正会計がない点か。顧客、時代、そして時間が判断。ゴキブリ?!は辛らつも、Watsons時代のIBMer懐古から著者のIBMへの愛着を感じないでもない。話題となる間が華であり、CS/ES/BSのバランス回復をロメッティ氏に期待したい。

  • Kiyoshi Utsugi

    IBMの元CEOであったルイス・ガースナーが2002年にCEOを辞めてから書いた「巨象も踊る」で、回復したのかと思ってたら、その後また道を見失って今に至っているということ。 ルイス・ガースナー、サミュエル・パルミサーノ、バージニア・ロメッティの3人のCEOが再建の道を目指していたのに、上手く行ってなかったというのが著者の主張。 あれだけ大きな会社なので、どれが真実なのかは外からではなかなか分からないんでしょうけど。

  • izw

    20世紀のIBMは社会的責任を担ってきたが、21世紀になって株主と役員のために事業している。1株あたりの利益増加を目標し、コストダウンのためコストの安い社員に入れ変えることでサービス品質の低下を招いている。借金して自社株を買い戻すことで株数を減らすことまでやっている。事業売却も失敗している。このままでは破綻するしかない、という主張です。ぜひIBM社員や元IBM社員などIBM関係者にも読んでいただき、書き著されたことがどの程度真実なのかも踏まえて、意見・感想を聞きたいものです。

  • ふぇるけん

    日本においても創立70年を超え、大企業のITサービスの一翼を担っているIBM。しかしながら、『高価格 高品質』の特に後者に関する信頼が揺らいでいる。容赦のないリストラ、品質無視のインド・中国への要員移転、株価だけを意識した経営戦略等。著者はもはやIBMの破綻は免れないところまで来ているという。今の状態から抜け出すすべはあるのか。そして、この本で語られているのはIBMだけでなく、多くの多国籍企業に対しても当てはまる。

  • まめタンク

    2015年50冊目、80点。資本主義が行き過ぎると、こうなる。経営者は短期的な利益を、そして自分の収入をいかに増やすかに注力してしまう。従業員の解雇。そして仕事のアウトソーシング。ピケティと対比すると、非常に面白い本です。

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