Product Details
ISBN 10 : 4575316016
Content Description
まずは、鏡に映る男から変えないか。
男はなぜ女性や少数者を見下し、なぜ父親を憎み、なぜ他者を攻撃したくなるのか?
自らの体験の数々から、「男性性」と向き合う必要性と困難を男社会の最小単位=個人から考える。
「男は内気ではいけない」「そんなの女やゲイのやることだ」
「男が童貞なんて恥ずかしい」「目上の者には黙って従え」
「男ならスポーツ好きでなきゃ」「男は弱音を吐いてはいけない」……
社会が強固に刷り込む「男らしさ」の常套句の数々。
男、女、あらゆる性にとって抑圧的になりうる「男らしさ」の固定観念はなぜ植えつけられ、どのように人生に影響してしまうのか?
そして、そこから自由になるにはどうすればいいのか?
子供の頃は嫌悪していたはずの「男らしさ」にいつの間にかどっぷり染まって育ち、他者も自分も傷つけて生きてきた著者が、
実体験をもとに「変わりたい」「変われない」男としての自分を吐露し、それでも他者を尊重できる人間になるためにどうするべきかを考える、
たくさんの「途中の人」のための男性学。
いまだ日本が完全な男性中心社会であることがあまりに露骨に示されてしまう要人発言が相次ぐ昨今、その社会を「まずは男の側から変えるため」に大事な思考が自省とともに当事者の視点で書かれた、男性学入門とも言える一冊です。
著者:ロバート・ウェッブ
英国の人気コメディアン。地方の労働者階級の家に生まれ、物語と自然を愛しサッカーの苦手な「男らしくない」少年だった彼が、周囲の自明視する「男らしさ」に疑問を持ちながら成長しながらも、自らが忌避してきたはずの「男らしさ」の影響から逃れきれずに他者や自己をも傷つけ苦しむようになった過程と、そこから少しずつ脱却していくための考えを、真摯に、しかしコメディアンらしくユーモアたっぷりに半生記の形で書き、2017年に英国で発売されて大きな話題になった原著「How Not To Be A Boy」の邦訳です。
翻訳:夏目大 『タコの心身問題』(みすず書房)などを手がける名手。著者の子供時代の「男らしくない」ポイントの数々に激しくご共感いただき、「これを訳することになったのは運命ではないかと思っている」という熱意を込めて丹念な翻訳をしていただきました。
↓見るだけで「つらいよ」と思ってしまう目次はこちら(文言は変更の可能性があります)
第1章 「男は父親のようにはならない」
第2章 「男は内気ではいけない」
第3章 「男ならスポーツ好きでなきゃ」
第4章 「男は勇敢であれ」
第5章 「男のくせに先生のお気に入り?」
第6章 「男は男と恋に落ちたりしない」
第7章 「男が童貞なんて恥ずかしい」
第8章 「男は泣いたりしないんだ」
第9章 「男は目上の決定に従うものだ」
第10章 「男は弱音を吐いたりしない」
第11章 「男にはセラピーなんていらない」
第12章 「男は女のことをわかっている」
第13章 「男は正しい進路をとるものだ」
第14章 「男は己を知っている」
【著者紹介】
ロバート・ウェッブ : イギリス・リンカンシャー生まれ。コメディアン、俳優、作家。ケンブリッジ大学で出会ったデヴィッド・ミッチェルとともにコンビ「ミッチェル&ウェッブ」で活動する。シットコム『ピープ・ショー ボクたち妄想族』で頭角を現し、以降テレビを中心に活躍。文筆家としては2017年に『How Not to be a Boy』、2020年には初の小説『Come Again』を刊行した
夏目大 : 大阪府生まれ。翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Jessica
読了日:2023/02/10
ちり
読了日:2021/05/08
tekka
読了日:2021/07/24
Reiko Ha
読了日:2021/05/01
i-O
読了日:2021/04/18
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