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「男らしさ」はつらいよ

ロバート・ウェッブ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575316018
ISBN 10 : 4575316016
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
夏目大 ,  

Content Description

まずは、鏡に映る男から変えないか。

男はなぜ女性や少数者を見下し、なぜ父親を憎み、なぜ他者を攻撃したくなるのか?
自らの体験の数々から、「男性性」と向き合う必要性と困難を男社会の最小単位=個人から考える。

「男は内気ではいけない」「そんなの女やゲイのやることだ」
「男が童貞なんて恥ずかしい」「目上の者には黙って従え」
「男ならスポーツ好きでなきゃ」「男は弱音を吐いてはいけない」……
社会が強固に刷り込む「男らしさ」の常套句の数々。

男、女、あらゆる性にとって抑圧的になりうる「男らしさ」の固定観念はなぜ植えつけられ、どのように人生に影響してしまうのか?
そして、そこから自由になるにはどうすればいいのか?

子供の頃は嫌悪していたはずの「男らしさ」にいつの間にかどっぷり染まって育ち、他者も自分も傷つけて生きてきた著者が、
実体験をもとに「変わりたい」「変われない」男としての自分を吐露し、それでも他者を尊重できる人間になるためにどうするべきかを考える、
たくさんの「途中の人」のための男性学。

いまだ日本が完全な男性中心社会であることがあまりに露骨に示されてしまう要人発言が相次ぐ昨今、その社会を「まずは男の側から変えるため」に大事な思考が自省とともに当事者の視点で書かれた、男性学入門とも言える一冊です。

著者:ロバート・ウェッブ 
英国の人気コメディアン。地方の労働者階級の家に生まれ、物語と自然を愛しサッカーの苦手な「男らしくない」少年だった彼が、周囲の自明視する「男らしさ」に疑問を持ちながら成長しながらも、自らが忌避してきたはずの「男らしさ」の影響から逃れきれずに他者や自己をも傷つけ苦しむようになった過程と、そこから少しずつ脱却していくための考えを、真摯に、しかしコメディアンらしくユーモアたっぷりに半生記の形で書き、2017年に英国で発売されて大きな話題になった原著「How Not To Be A Boy」の邦訳です。

翻訳:夏目大 『タコの心身問題』(みすず書房)などを手がける名手。著者の子供時代の「男らしくない」ポイントの数々に激しくご共感いただき、「これを訳することになったのは運命ではないかと思っている」という熱意を込めて丹念な翻訳をしていただきました。
↓見るだけで「つらいよ」と思ってしまう目次はこちら(文言は変更の可能性があります)
第1章 「男は父親のようにはならない」
第2章 「男は内気ではいけない」
第3章 「男ならスポーツ好きでなきゃ」
第4章 「男は勇敢であれ」
第5章 「男のくせに先生のお気に入り?」
第6章 「男は男と恋に落ちたりしない」
第7章 「男が童貞なんて恥ずかしい」
第8章 「男は泣いたりしないんだ」
第9章 「男は目上の決定に従うものだ」
第10章 「男は弱音を吐いたりしない」
第11章 「男にはセラピーなんていらない」
第12章 「男は女のことをわかっている」
第13章 「男は正しい進路をとるものだ」
第14章 「男は己を知っている」

【著者紹介】
ロバート・ウェッブ : イギリス・リンカンシャー生まれ。コメディアン、俳優、作家。ケンブリッジ大学で出会ったデヴィッド・ミッチェルとともにコンビ「ミッチェル&ウェッブ」で活動する。シットコム『ピープ・ショー ボクたち妄想族』で頭角を現し、以降テレビを中心に活躍。文筆家としては2017年に『How Not to be a Boy』、2020年には初の小説『Come Again』を刊行した

夏目大 : 大阪府生まれ。翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Jessica

    一言、うんざり。 ジェンダーステレオタイプに縛られた男らしさのしんどさみたいなのかなと思ったがそうでもない。自意識過剰男の自分勝手ダイアリー。題名を変えた方が良いのでは。

  • ちり

    “自分に与えられた役がどうにも気に入らないと、その役を誠実に演じることが難しくなる。脚本の自分のセリフを何度も読み、それぞれどういう意味かをいくら考えてもよく分からない。そういう調子だと、たとえセリフを覚えても、ステージ上で言葉に詰まってしまうことになる。動きも不自然になるし、同じステージの上にいる共演者たちの演技の妨げにもなってしまう。男たちの多くは、まさにそういう状態に置かれている。そして、共演している女たちもそれは同じだ”

  • tekka

    「家父長制はもともと男性の便宜のために作られたにもかかわらず、今や男性の多くにも、その他のすべての人々にも大きなダメージを与えている。『男らしさ』を強調し、フェミニストを敵視する男性たちは、自分が作り出した怪物に絶えず殴られながら『俺は大丈夫だ、大丈夫なんだよ!』と絶叫しているフランケンシュタイン博士のようなものではないだろうか。」

  • Reiko Ha

    本を読むことこいいところは、自分に起きることがない、行くこともない、生きることのない人生を想像できることで、その小説はその典型かなと思った。ほかの人の目で、家族を世間を見てみると、自分の知らないことが色々ある。この本に出会えたことに感謝したい。

  • i-O

    コメディアンのウェッブさんが、幼少期からコメディアンとして成功するまでの自伝的物語。序盤から中盤にかけて話が飛び飛びで、分かりにくい所もあるが、面白く読めた。私も幼い頃は女の子と遊ぶ方が楽しく、サッカーをしてもボールを避けているような子だった。思想的にも左寄りで共感できる部分は多かった。女性に対する積極性は断然作者に軍配。男女の完全な平等を望む作者だが、私は男女には少なからず性差というものがあると思うので、あまり共感はできず。作者と正反対の性格のお父さん、粗野でどうしようもない人だがどこか憎めない。

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